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【老犬の部屋づくり】ぶつかり防止は壁・角のクッションと手作りサークル

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老犬との暮らしで、愛犬が家具や壁に何度もぶつかる姿を見て、心を痛めていませんか?

実は、老犬のぶつかり防止対策に、大掛かりなリフォームは必要ありません!

今すぐできる「クッション材での保護」「手作りサークルの設置」といった簡単な工夫で、愛犬の安全と快適さを守れます。

この記事では、老犬がなぜぶつかるのかという原因から、具体的な壁や角のガード術、そして安心できるサークルの手作り方法までを徹底解説。

この対策で、愛犬の安全とママさんパパさんの心の平穏が手に入るでしょう。

【老犬の部屋づくり】ぶつかり防止対策には原因の把握が大切

愛犬の老化が進むと、目や足腰が衰え、部屋の中での衝突事故が増えます。

実際、我が家の老犬も夜中にタンスの角にぶつかり、大きな音を立てていた時期がありました。

飼い主として愛犬の辛そうな表情は見てられないですよね。

ここでは、老犬のぶつかり防止のために、まず知っておくべき根本原因と最初に取り組むべき対策をお伝えします。

老犬のぶつかりの原因は視力・筋力・認知機能の低下

老犬がぶつかる主な原因は、次の3つが複合的に関係しています。

原因 具体的な影響
視力の低下 物の形や遠近感がつかみにくい
筋力の衰え 踏ん張りが利かず、ふらついたり転倒したりする
認知機能の低下 危険な場所の区別がつきにくく、徘徊行動などによってリスクが高まる

ママさんパパさんは、加齢による機能変化という事実を受け入れ、安全な環境づくりを始めることが老犬介護の第一歩となります。

まずは動物病院で病気の有無をチェック

愛犬が家具などにぶつかり始めたら、「単なる老化」と決めつけず、まずは獣医師に相談してください。

診断を受けることで、視力低下が白内障なのか、認知症や神経疾患が関係しているのか、根本原因を特定できます。

病気が見つかれば治療を優先しつつ、具体的な介護アドバイスをもらえるため、ママさんパパさんの不安は大きく解消されます。

老犬のぶつかり防止!壁・角のクッション設置

老犬が部屋の中で最もぶつかりやすいのは、家具の角や壁です。

ここでは、危険な角や壁を簡単にクッションで保護し、ケガを防止する方法を解説します。

危険な家具の角や壁には緩衝材(クッション)をつける方法

老犬の目線の高さにある家具の角や壁は、緩衝材を貼り付けて保護するのが最も効果的です。

危険な場所 おすすめのクッション材 メリット
家具の角 市販のコーナーガード(L字型) 衝撃吸収力が高く、ケガの心配が減る
の平らな面 クッションテープ、スポンジ 広範囲に貼れ、徘徊時の衝撃を和らげる

特に、徘徊で同じ場所を何度も回っている愛犬がいる場合は、その動線にある壁全体に、柔らかいお風呂マットやジョイントマットを立てかけるとよいでしょう。

ぶつかりやすい場所にはクッションテープを活用

手軽さで選ぶなら「クッションテープ」の活用がおすすめです。

スポンジやウレタン素材の裏が粘着テープになっているものが多く、ハサミで簡単にカットできます。

老犬がダイニングテーブルの脚や壁の角で「ガツン!」とぶつかっている場合でも、厚めのクッションテープを貼ればピタッとぶつかり音がなくなりますよ!

クッション材の色は、老犬が視認しやすいように、壁や家具の色とコントラストがつく派手な色(黄色やオレンジなど)を選ぶのも工夫の一つです。

老犬ぶつかり防止に役立つ手作りサークル活用術

認知症による徘徊行動が増えてくると、安全確保のため、サークルや囲いの活用が重要になります。

ここでは、老犬が安心して過ごせる環境づくりのポイントについて解説します。

徘徊・迷子対策はサークルで安全エリアを確保

老犬の徘徊や迷子防止には、サークルを使って行動範囲を限定し、安全なエリアを作ることが最も有効な防止策です。

サークル内に老犬に必要なもの(寝床、トイレ、水飲み場)をすべて配置し、危険な場所から隔離すれば、ママさんパパさんは安心して休息に集中できます。

ちなみに、サークルは愛犬が横になって向きを変えられる程度の広さを目安にしましょう。

手作りサークルの形状は五角形や円形が最適

市販品ではなく手作りでサークルを設ける最大のメリットは、愛犬のサイズや徘徊の癖に合わせて、ぶつかるリスクが激減する「角の少ない形状」に設計できる点にあります。

特に、五角形・六角形・円形のように角を丸くすれば、愛犬は角で行き詰まったり体にぶつけたりせずスムーズに回遊できます。

手作りサークルのポイント 目的
角をなくす ぶつかるリスクを激減させ、回遊を促す
壁面を保護 柵の内側にクッション材を貼り、衝撃を和らげる
床の工夫 滑らないジョイントマットを敷き、足腰を保護する

この手作りサークルは、愛犬にとって安心できる空間になるでしょう。

サークル内に滑らないマットを敷き床を保護

サークルの設置と並行して、床面の対策は最重要事項です。床が滑りやすいと、老犬は踏ん張りが利かず、転倒やぶつかりにつながります。

サークル内の床は、必ず清掃しやすく、滑りにくい素材を敷いてください。

ジョイントマットやペット用ラグは、クッション性もあり体圧分散にも役立つのでおすすめです。

老犬ぶつかり防止のための環境整備と注意点

クッションとサークルに加え、日常生活での環境整備も重要です。

ここでは、老犬の安全を維持するためのヒントと、飼い主さんが陥りがちな注意点をお伝えします。

段差にはスロープを置き老犬の負担を軽減

ソファやベッドへの上り下り、わずかな段差も老犬にとっては大きな障害です。

段差を無理に上り下りしようとして体勢を崩し、近くの家具にぶつかるリスクを避けるためにも、老犬用のスロープを設置しましょう。

段差を解消することで、移動がスムーズになり、衝突リスクは確実に下がります。

老犬の混乱を避けるため急な模様替えは厳禁

老犬は慣れ親しんだ配置を記憶して歩いています。

そのため、いきなり大規模な模様替えをすると混乱してしまい、かえってぶつかり行動が増えてしまうのです。

家具の移動が必要な場合は、少しずつ行い、愛犬が新しい環境に慣れるための時間を十分に与えてあげてください。

老犬ぶつかり防止グッズはネット通販の活用が便利

これまで紹介した壁や角のクッション材、手作りサークルの材料、滑り止めマットなどは、ネット通販でも手に入ります。

重いものや大きなものも自宅まで届けてもらえるため、ママさんパパさんの負担を大幅に減らせます。

【ネット通販を利用するメリット】

  • 専門性の高い商品が見つかる:衝撃吸収性の高い専用クッションなど
  • 利便性が高い:重いものも玄関まで届き、ママさんパパさんの労力を軽減
  • 割引がある:専門サイトならではの○○%オフやセット割引も利用可能

では、老犬のぶつかり防止と介護生活を支える、特に人気の高い商品カテゴリを紹介します。

商品カテゴリ メリット デメリット
ペット用滑り止めマット 転倒防止でケガが激減、足腰の負担軽減、洗濯機で丸洗い可能、クッション性がある 費用がやや高くなる、定期的な交換が必要
介護用クッション・寝床 ぶつかり後の休息時に体が楽、床ずれ防止、立ち上がり動作を補助する形もある サイズが合わない場合がある、買い替えが必要
介護用ハーネス(視覚補助含む) 視覚補助用の輪でぶつかり防止、飼い主の腰への負担軽減、老犬の安心感につながる 老犬が嫌がる場合がある、着脱に手間がかかる

これらのアイテムを手作りサークルやクッション対策と組み合わせれば、愛犬は最も安全で快適な老犬ライフを送ることができます。

まとめ|安心の老犬ライフを送るために

この記事では、老犬のぶつかり防止のための具体的な対策を解説しました。

老犬のぶつかりは、「老化による機能低下」という問題から起こります。

しかし、壁や角にクッションをつけ、手作りサークルで安全エリアを作るという「解決策」を実行すれば、愛犬のケガを防ぎ、ママさんパパさんの不安を解消できます。

【老犬のぶつかり防止対策チェックリスト】

  • 動物病院で病気のチェックは済ませましたか?
  • 滑りやすい床にラグやマットを敷きましたか?
  • 家具の角や壁にクッション材を貼りましたか?
  • 徘徊対策として安全なサークルを設置しましたか?
  • 急な模様替えを避け、慣れた環境を維持していますか?

これらの対策を複合的に実施すると、愛犬は壁にぶつかることがなくなり、穏やかで安心できる毎日を送れます。

それは、ママさんパパさんにとって何物にも代えがたい安心になるでしょう。

今日から一つずつ、愛犬のためにできる対策を始めてみてくださいね。

大場聖也

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保有資格「JKC愛犬飼育管理士」。幼い頃から犬が大好きで、幼稚園の頃には犬の図鑑をボロボロになるまで読み込んでいた。 10歳のとき、不登校だった私を支えてく...

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