シニア犬ケアに“赤ちゃん用品”が大活躍。心地よさをつくる8つのアイテム
年齢を重ねた愛犬のお世話は、体の変化に合わせた“やさしい工夫”がカギです。
シニア犬のお世話はどうしても「介護」という言葉のイメージが先行しがちですが、少しの工夫でお互いが心地よく過ごせる“ケアの時間”に変えられます。
実は、赤ちゃんのために作られたグッズは、やさしい素材や安全設計で、シニア犬のケアにもぴったりなアイテムがたくさんあるのをご存知でしょうか。
今回はシニア犬にも使いやすいベビー用品と、それを上手に活用するコツをご紹介します。
シニア犬ケアに使える赤ちゃん用品と活用法

赤ちゃん用グッズは工夫次第で、シニア犬の快適な暮らしにも大いに役立ちます。
使わなくなった赤ちゃん用品が眠っているご家庭では、愛犬のケア代用として使える場合もありそうです。
また、これからシニア犬のためのグッズを購入を検討されている場合は、犬用よりもお手頃価格で購入できるものもあります。
愛犬の体調や性格に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
ベビー布団

【おすすめポイント】
- やわらかく、体圧を分散してくれる
- 丸洗いできるタイプも多い
ベビー布団は、体圧を分散して床ずれを防ぎやすく、温湿度調整機能や速乾性にも優れているため、寝たきりや足腰が弱ってきたシニア犬のベッドとしてもおすすめです。
マットの下に防水シートを敷くと、万が一の粗相も安心できるでしょう。
ベビーベッド

【おすすめポイント】
- 高さがあり、家族の腰に負担がかからない
- 囲いがあるので落下防止になる
介護中の愛犬を乗せて、ケアやブラッシングの作業台として活用できます。
立ったままお世話ができるため、ママさんパパさんの腰にも負担がかかりにくくなるでしょう。
下段におむつやお世話グッズを収納すれば「愛犬用ケアステーション」に早変わりです。
ベビーバス

【おすすめポイント】
- 素材やサイズが豊富
- 折りたたみ式など収納がしやすいものもある
シャワーが苦手なシニア犬を、ぬるま湯でやさしく洗うのに最適です。
特に小型犬や中型犬の体格にぴったり合うものが多く、シニア犬も落ち着いてバスタイムを過ごすことができるでしょう。
ビニールプール

【おすすめポイント】
- 室内外どちらでも利用可
- 水遊びやリハビリに使える
シニア犬の中には歩き回って家具にぶつかったり、挟まってしまう子もいますね。そんな愛犬のサークルとして、ビニールプールを活用できるのです。
また、足腰の筋力維持やリハビリに、浅く水を張って水中歩行や夏場のクールダウンに利用することができます。
掘り癖や噛み癖がひどい場合は誤食などの危険があるためおすすめできません。
授乳クッション

【おすすめポイント】
- 体をやさしく支えてくれる形状
- 沈み込みすぎず、安定感がある
- 丸洗いできるタイプも多い
授乳クッションは、シニア犬の体をやさしく支える“リラックス補助アイテム”として大活躍します。
寝たきりや座る姿勢が不安定なシニア犬の体の下や横に差し込むことで、姿勢を安定させることができますよ。首を持ち上げづらいシニア犬のあご置きクッションとしてもぴったりです。
円形やU字型など形もさまざまで、体の大きさや寝姿勢に合わせて選びやすく、カバーを外して洗えるタイプなどもあります。
また、介護中のケアタイムとして授乳クッションで愛犬の体を少し高くしてあげると、ママさんパパさんの手元が安定するので作業がしやすくなるでしょう。
おしり拭き

赤ちゃん用として販売されているおしり拭きは、無香料・ノンアルコールで肌にやさしく、ウェットティッシュより厚みがあり拭きやすいことが多いです。
そのため、シニア犬にとっても安心して使える素材のものが大半になります。
お尻拭きは、愛犬の排泄後に汚れを拭き取ることはもちろん、お散歩後に汚れた足を拭くタオル代わりにも最適です。
愛犬がなめても安心な成分か、成分表を確認してから使いましょう。
おむつ

寝たきりや泌尿器の病気、認知症などでトイレが間に合わなくなってきたシニア犬には、おむつが必要になることもあるでしょう。
犬用おむつは、しっぽを通す穴が最初から開いているため装着が簡単ですが、一方で、愛犬の体格によっては人間の赤ちゃん用おむつを代用するのもおすすめです。
赤ちゃん用おむつは、吸収力が高く、価格がリーズナブルで、枚数も多く入っているため、頻繁に交換が必要な時期でも安心できます。
使用する際は、しっぽの通し穴をハサミで開け、ポリマーがこぼれないようサージカルテープなどで補強してあげると、快適で経済的なおむつケアが実現します。
ガーゼ・スタイ

顔まわりのケアや食事後の拭き取り、よだれが増えてきたシニア期の愛犬には、ガーゼやスタイ(よだれかけ)がとても便利です。
犬用グッズもありますが、肌あたりのやさしさや吸水性を重視するなら、赤ちゃん用を選ぶと良いでしょう。
赤ちゃん用ガーゼは繊細な肌にも使えるよう、摩擦が少なく通気性に優れています。
口元や目まわりを拭くときも刺激が少なく、デリケートな皮膚を傷めにくいのが魅力です。薄手で乾きやすいので、何枚かをローテーションして使えばいつでも清潔に保てるでしょう。
また、シニア期は口まわりの筋力が落ちて食事がこぼれやすくなるため、スタイを活用すると清潔を保ちやすくなります。
赤ちゃん用スタイは柔らかく軽い素材でできており、愛犬の首にも負担がかかりにくいのがポイントです。デザインも豊富で、立体ポケットの付いたスタイは食べこぼしを防ぐので、洋服や床が汚れまん。
シニア犬に赤ちゃん用品を使うときの注意点

赤ちゃん用アイテムはやさしい素材で作られているため、シニア犬のケアにもぴったりですが、本来は犬用ではないため、いくつか注意が必要です。
- 誤飲や誤食
授乳クッションやおむつなどをかじってしまうシニア犬もいるので、使用中はできるだけ目を離さず、素材の一部が破れたりほつれたりした場合はすぐに交換してあげましょう。 - サイズや装着のフィット感も大切
おむつやスタイなどは柔らかくても、締めつけが強すぎると皮膚トラブルの原因になることがあります。初めて使うときは短時間から試して、愛犬の体に合うかどうかを確認すると安心です。 - 清潔さを保つ
赤ちゃん用品は洗いやすい素材が多いですが、愛犬の体は皮脂や被毛が多いため、汚れやすいのが難点です。定期的に洗濯し、乾燥もしっかり行うことで、肌トラブルや臭いの防止につながります。 - 愛犬自身の様子をよく観察する
快適そうにしているか、嫌がっていないか、いつもより動きが鈍くないかをこまめにチェックして、少しでも不調が見られたら使用を控えましょう。
ベビーグッズは“人の赤ちゃんのためにつくられた安心設計”ですが、愛犬にとっての快適さはまた別のもの。
愛犬の個性に合わせて上手に取り入れていくことが、やさしいシニア犬ケアへの第一歩です。
まとめ

赤ちゃん用グッズは、やさしい素材や安全性の高さが魅力です。
プラチナドッグにとっても、心地よさや安心を感じられるアイテムがたくさんあります。
使い方を少し工夫するだけで、毎日のケアがぐっと快適になるでしょう。
愛犬の年齢や体調に寄り添いながら、“やさしいケア時間”を楽しんでみてくださいね。


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