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シニア犬(老犬)は愛しい! 年齢を重ねた「プラチナドッグ」の魅力がここに

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子犬には子犬ならでは、成犬では成犬ならではの可愛さがあるように、シニア犬にはシニア犬ならではの可愛さがありますね。

私もこれまで4匹の高齢愛犬と暮らしてきて、シニア犬の魅力にどっぷりはまった飼い主のひとりです。

シニア犬との暮らしは心配なこともたくさんでてきますが、毎日愛しい気持ちが深まったり、排泄物ですら尊いと感じたり、とにかく最高!

そこでこの記事では、動物介護士の私がシニア犬の魅力を総勢46匹のプラチナドッグと共にご紹介します。
※画像はすべて許可を頂いて掲載しています。

プラチナドッグとは?シニア犬(老犬)の新しい呼び方!

プラチナドッグとは、年齢を重ねたからこその輝きを持つ高齢犬たちのことです。

シニア犬や老犬、高齢犬と聞くと、老いや衰えを想像しがちなのではないでしょうか。

確かに老いや衰えは避けられないものですが、1日1日を一生懸命に生き、愛らしさがこれまで以上に日々増している犬たちをたとえるならば、プラチナドッグという呼び方がぴったりでしょう。

実際に人間でも、60歳以上の人を「高齢者」と呼ぶのではなく、「プラチナ世代」と呼ぼうという動きがあります。(※1)

「支えられる側」ではなく「社会の主役」と再定義して、年齢にまつわる固定観念を変えようというものですが、これは犬にも言えることなのではないでしょうか。

いま、犬の平均寿命は年々伸びています。

ペットフード協会の「令和5年(2024年)全国犬猫飼育実態調査」によれば、犬全体の平均寿命は14.90歳です。(※2)

犬のシニア期は7歳から(大型犬は5歳から)とされていますが、SNSでは10歳を超えた元気な犬たちの姿がたくさん見られます。

こうして輝き続ける犬たちは、まさにプラチナドッグと言えるでしょう

【愛しさ爆発!】プラチナドッグの魅力

犬はプラチナ期になると、身体のあちこちの機能が少しずつ衰え、若い頃のようにできないことも増えてきます。

しかし、それは決してマイナスなことだけではありません。

プラチナドッグは、子犬や成犬とはまた違った愛しい魅力に溢れているのです。

穏やかな表情や仕草

年を重ねた犬は、子犬のような活発さや成犬の勢いこそ落ち着いてきますが、逆に穏やかな表情やゆったりとした仕草が増えていきます。

プラチナドッグは加齢に伴い刺激に対する反応が落ち着く傾向にある(※3)ほか、筋肉や皮膚の変化によって目尻が下がるなど、顔立ちそのものも柔らかくなっていくのが特徴です。

そんな優しい表情やひとつひとつのゆったりとした仕草は、見ているだけで心が和みますね。

愛しい日常

プラチナドッグは、体力を回復するためにたくさんの睡眠を必要とするため寝ている時間が増えますが、その分、寝顔をじっくり見られる時間も増えます。

また、白くなった毛やゆったりした歩き方など、何気ない立ち振る舞いや身のこなしから、その犬の個性やこれまで歩んできた時間を感じることができるでしょう。

年を重ねるごとにできなくなることが増え、不安を強く感じやすくなることから、ママさん、パパさんに対して甘えることも増えてきがちです。(※4)

そんな何気ない日常のひとつひとつに、愛しい気持ちが溢れてこずにはいられませんね。

深まる絆

プラチナドッグとの暮らしは、日々の何気ないやり取りを通して、自然と絆が深まります。

愛犬と見つめ合ったり触れ合ったりすることで、幸せホルモン(別名:愛情ホルモン・絆ホルモン)の「オキシトシン」が分泌されますが、一緒に過ごす時間が長ければ長いほど分泌される頻度も多くなります

オキシトシンはストレス軽減や信頼感・共感が高まる効果などもあり、愛情や絆がどんどん深まるのです。(※5、6、7)

だからこそ、プラチナドッグとの日常は、かけがえないのない特別な絆となるでしょう。

病気や老いと向き合う尊さ

犬もプラチナ期に入ると、病気にかかりやすくなったり、体調を崩しやすくなったりします。

また加齢による身体の変化に直面することもあるでしょう。

毎日の投薬や介助、体調の観察などの細やかなケアは、信頼関係や絆をより深めてくれます。

私も経験がありますが、介護や闘病生活は大変です。しかし、それは一緒に過ごす時間の深みを増す瞬間でもあります。

鼻腔内腫瘍で闘病中のプラチナドッグ↓
※刺激が強い可能性がありママさんのご希望で閉じさせていただいています。

🐾 写真を見る
説明画像

1日1日を一生懸命に生きようとするプラチナドッグの姿はとても尊く、大変さ以上にお世話させてもらえることに幸せや喜びを感じられるでしょう。

【シニア犬は最高!】愛しいプラチナドッグをご紹介

これまでの記事の中でもプラチナドッグたちをご紹介してきましたが、「もっとたくさん見たい!」という人のために、プラチナドッグたちをまとめてみました。

飼い主さんからたくさんの愛情を受け、幸せに包まれているプラチナドッグたちを思う存分堪能してください!

可愛すぎるプラチナドッグたちに、時間を忘れて魅入ってしまいますね。

私の主観ではありますが、プラチナドッグたちが可愛いのは、家族であるママさん、パパさんからたくさんの愛情を受け、幸せに過ごしているからだと感じます。

もちろん、プラチナドッグのご家族それぞれに大変なこともあるでしょう。

しかし、それを受け入れ、どうしたら愛犬が穏やかに、幸せに暮らせるのかを考えているから、それが愛犬たちにも伝わり、素晴らしい輝きを放ってくれているのではないでしょうか。

まとめ|プラチナドッグとのかけがえのない時間を1日1日大切に

愛犬がシニアになったことをただ「老い」として捉えるのではなく、年を重ねたからこその深みや輝きを放つ尊い存在であることを再認識してみましょう。

犬の命は儚く、あっという間にその犬生を駆け抜けていきます。

だからこそ私たち飼い主にできることは、その輝きを最期まで見守り、愛情を持って寄り添い続けること

当たり前のように思っている日常は、決して当たり前ではありません

これまで愛犬が注いでくれた無償の愛に感謝しながら、共に過ごす1日1日、1分1秒を大切に過ごしていきましょう。

<参考文献>
※1:アクティブ・ソーシング・ジャパン株式会社「もう『高齢者』とは言わせない! 人生100年時代、60歳からの新しい主役たち、我ら『プラチナ世代』宣言をしよう! 2025年9月1日より固定概念を変える全国的なムーブメント始動!」
※2:ペットフード協会「令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査」
※3:NIH「Effect of Age and Level of Cognitive Function on Spontaneous and Exploratory Behaviors in the Beagle Dog」
※4:動物臨床医学「高齢動物の問題行動を相談されたとき」
※5:J-STAGE「愛情ホルモン・オキシトシンと心のきずなについて」
※6:麻布大学「ヒトとイヌの絆形成に視線とオキシトシンが関与」
※7:J-STAGE「オキシトシンによるヒトとイヌの関係性」

たかだ なつき(高田菜月)

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4匹の愛犬と暮らすペット専門ライター×ペットの専門家。長年人間の介護に携わっていたが、愛犬の介護をきっかけにペットライターに転身。犬の飼育歴は20年以上。こ...

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