シニア犬が臭いのはなぜ?加齢臭の原因と正しいケア方法を解説
「愛犬の体から以前とは違う臭いがする。」
「洗ってもすぐに臭ってくる気がして悩んでいる。」
愛犬の臭いについて、このような不安を抱えていませんか。
シニア犬の体が放つ臭いは、加齢による体の変化や日々の汚れの蓄積が原因です。
また、急に強い臭いを感じた場合は、病気が隠れているケースもあり、原因を正しく見極める姿勢が大切です。
本記事では、老犬から独特な臭いが発生する原因や危険な病気のサインを解説します。
シニア犬が臭いのはなぜ?加齢臭や汚れなど主な原因
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シニア犬の体が放つ臭いは、加齢による体の変化や日々の汚れの蓄積が原因です。
まずは、シニア犬から独特な臭いが発生する主な原因を3つ解説します。
7歳前後から強くなる加齢臭
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シニア犬特有の臭いは、体の代謝が落ちて、皮膚から分泌される皮脂の質が変わると目立ち始めます。
シニア犬になると、皮脂が溜まりやすくなり、酸化した皮脂が皮膚の表面に蓄積して、古くなった油のような臭いを放ちやすくなります。
とくに耳の後ろや背中などから、独特な加齢臭のような臭いを感じることが多くなるでしょう。
愛犬の体臭の変化に気がついたときは、老犬期に入ったサインと受け止めてみてください。
筋力低下で踏ん張れないことによる排泄物の付着
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老犬から強い臭いを感じる場合、体に排泄物が付着している可能性があります。
シニア犬の体に排泄物が付着しやすい場面は、以下のとおりです。
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排泄物の臭いが被毛や皮膚に染みつくと、拭き取るだけでは完全に消臭できません。
そのため、愛犬を清潔に保っているつもりでも、排泄物の臭いを強く感じるケースもあるでしょう。
シャンプー不足による被毛や皮膚の汚れ
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老犬の体から臭いが発生する際は、お風呂に入る頻度の減少が原因の可能性があります。
シニア犬は、シャンプーによる体力消耗を避けるために洗う回数が減り、被毛や皮膚に汚れが蓄積してしまいがちです。
とくに寝たきりのシニア犬の場合は、全身のシャンプーが難しく、汚れがたまりやすいでしょう。
蓄積した汚れを長期間放置すると、皮膚炎などのトラブルを引き起こす危険が高まります。
全身を洗うのが難しい場合でも、濡れタオルで拭き取るなどの清潔に保つための工夫が欠かせません。
シニア犬の臭いが急にきつくなるときに考えたい病気や体調の変化

老犬から急に強い臭いを感じた場合は、内臓のトラブルや口内の異常などの病気が隠れているケースもあります。
ここからは、シニア犬の急な異臭から考えられる病気を3つ解説します。
【腎臓病・尿毒症】ツンとするアンモニア臭

シニア犬の口や体からアンモニアのような臭いがする場合は、腎臓の働きが低下し、尿毒症を引き起こしている可能性があります。
健康な犬の体は、尿と一緒に体内の老廃物を外へ排出する仕組みです。
しかし、腎臓の機能が落ちると、毒素が体内に溜まり、血液中に溶け出して全身を巡ると、呼気とともにツンとしたきつい臭いを放ちます。
尿毒症は症状の進行が早く、進行すると命に関わる可能性がある病気です。
愛犬の口元からおしっこのような臭いを感じたときは、早急に動物病院を受診してください。
【糖尿病】甘酸っぱいケトン臭

愛犬の口や体からフルーツのような甘酸っぱい臭いがする場合は、糖尿病を疑いましょう。
糖尿病は、体内のインスリン不足を引き起こします。
インスリン不足になると糖をエネルギーに変換できず、体の働きを維持するために、脂肪をエネルギーとして分解します。
この脂肪を分解する過程でケトン体と呼ばれる物質が作られ、体外へ排出される際に、呼気や尿からツンとした独特な臭いを放つようになるのです。
糖尿病になると、体臭の変化のほかに以下のような症状もあらわれます。
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甘酸っぱい異臭は病気がかなり進行しているサインのため、見逃さずに獣医師の診察を受けることが大切です。
【歯周病】ドブのような臭い

シニア犬の口からドブのようなきつい臭いがする場合は、歯周病が原因の可能性があります。
シニア犬の口腔内は歯石が蓄積されやすく、雑菌が繁殖し、強い悪臭を放っている状態と考えられます。
歯周病が進行した老犬には、以下のような異変が見られます。
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口内の雑菌が血管に入り込むと、心臓や腎臓などの臓器に悪影響を及ぼします。
たかが口臭と放置せず、動物病院で適切な治療を受けて口内環境を改善してください。
自宅でできるシニア犬の臭い対策

シニア犬の臭い対策には、体力を奪わずに清潔さを保つことが大切です。
毎日のスキンシップを兼ねて自宅でのケアを続ければ、愛犬のストレスを減らしながら体臭を抑えられます。
ここからは、自宅で実践できるシニア犬の臭い対策を3つ紹介します。
ホットタオルで全身拭きとる

シニア犬の汚れを落とすには、温かいタオルで全身を拭く方法が効果的です。
お湯で濡らしたタオルを使えば、皮膚にこびりついた皮脂や汚れを優しく浮かせられます。
シャンプーのように体力を消耗しないため、足腰が弱った老犬にも負担がかかりません。
ホットタオルで体を拭く際の手順は、以下のとおりです。
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濡れたまま放置すると雑菌が繁殖し、新たな臭いの原因になるため注意してください。
週2〜3回を目安に行うと、皮脂の蓄積を防ぎやすくなります。
ジェルやシートで口腔ケアを定期的に行う
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口の中の悪臭を防ぐためには、日々のデンタルケアを続けることが大切です。
歯石が一度溜まってしまうと家庭で除去するのが難しいため、毎日の手入れで歯石にならないようにするのが理想です。
シニア犬の口内ケアに役立つアイテムと使い方を、以下の表にまとめました。
| アイテムの種類 | 使い方 |
| 歯みがきシート | 指に巻いて歯を優しく拭き取る |
| 犬用デンタルジェル | 歯に直接塗る |
| 犬用の歯ブラシ | 歯に垂直に当てて優しく左右に動かす |
歯みがきシートやジェルは、歯ブラシよりも刺激が少ないため、歯みがきが苦手な犬におすすめです。
可能であれば毎日、難しい場合でも週に3回以上を目安に続けましょう。
臭いが気になる箇所は部分洗いする

全身のシャンプーが難しいシニア犬には、汚れや臭いが目立つ部分だけを洗う方法をおすすめします。
お尻周りや足先など臭いが気になる部分だけでも洗えると、犬の体力を奪わずに気になる体臭を軽減できます。
部分洗いの手順は、以下のとおりです。
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部分洗いをするときのシャンプー剤は、泡切れを重視して選ぶとすすぎ残しがなく、手早くシャンプーできます。
日ごろから愛犬の体を観察し、汚れた部分は素早く清潔に保つことを意識してみてください。
シニア犬の臭いを防ぐ生活環境づくり

シニア犬の臭い対策には、毎日過ごす部屋の環境を見直すことも欠かせません。
ここからは、部屋にこもる嫌な臭いを防ぐための具体的な環境づくりのポイントを3つ紹介します。
寝床・ベッドは頻繁に洗濯する

シニア犬が多くの時間を過ごす寝床やベッドは、フケや皮脂、よだれなどが大量に染み込んでいる可能性が高くなります。
また、布製品は臭いを吸収する性質があるため、長期間洗わずに放置すると雑菌が繁殖して悪臭を放ちます。
シニア犬がよく使用している寝床は月1回を目安に洗濯し、夏場や臭いが強い場合は2週間に1回を検討しましょう。
洗濯したあとは天日干しでしっかりと乾燥させ、生乾きの嫌な臭いを防ぎます。
愛犬が快適に眠れるように寝床の環境を整え、部屋に広がる体臭を根本から絶つ対策を取り入れてみてください。
トイレの環境を見直す
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排泄物の臭いが気になるときは、シニア犬のトイレ環境を改めて見直してみましょう。
足腰が弱ると排泄の失敗が増え、トイレの周辺が尿や便で汚れがちです。
室内の悪臭を防ぐためには、以下のようなトイレの工夫を取り入れてみてください。
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上記のような対策を取り入れれば、愛犬が失敗したときの掃除の負担も軽くなります。
排泄の失敗を責めるのではなく、汚れてもすぐに片付けられる環境を整えてあげましょう。
換気と湿度管理で部屋にこもる「犬臭さ」を軽減する

部屋全体に染みついた犬の臭いを和らげるには、こまめな換気と湿度の管理を意識しましょう。
室内の湿度が高くなると、空気中の臭いが壁やカーテンに付着して定着しやすくなります。
臭いを軽減するための具体的な対策とそれぞれの効果を、以下の表にまとめました。
| 対策の方法 | 期待できる効果 |
| 窓を二箇所開けて換気する | 室内に停滞している汚れた空気を外へ追い出す |
| 除湿機やエアコンを活用する | 湿度を50%前後に保ち雑菌の繁殖を抑える |
| ペット対応の空気清浄機を置く | 空気中に漂う臭いの原因物質を吸い取る |
新鮮な空気を取り入れて、ママさんパパさんと愛犬の双方が心地よく過ごせる空間を作りましょう。
まとめ|シニア犬の臭いの原因を知り、適切なケアで快適な毎日を

老犬の独特の臭いの原因は、皮脂の酸化や排泄物の付着などさまざまです。
原因を正しく理解し、適切な被毛のケアと環境の見直しをすると、臭いを軽減できます。
自宅ですぐに実践できる臭い対策のポイントは、以下のとおりです。
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愛犬の体臭は、病気や体調不良でもきつくなる場合があります。
日々のケアを通じて臭いの変化に気を配り、愛犬の健康を守りましょう。
















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