シニア犬との旅行はできる?無理なく楽しむための準備と注意点ガイド
「うちの子は、車酔いをすることが増えたから、もう旅行は難しいのかな……」
そんな不安を感じているママさん、パパさんもいるのではないでしょうか。
シニア犬になると、体力の低下や関節の負担、車酔い、トイレのタイミングなど、お出かけや旅行をためらう理由が増えていきます。
けれど、だからといって「旅行をあきらめる」必要はありません。
シニア犬でも、事前の準備や環境を整えることで、安心して楽しむ方法はたくさんあります。
近場のドライブやペット同伴OKの宿泊施設を選べば、体への負担を減らしながら、愛犬との穏やかな時間を過ごすことができるでしょう。
本記事では、車でのシニア犬との旅行を想定して、準備や注意点を解説していきます。
シニア犬との旅行を楽しむためのポイント4つ
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シニア犬との旅行は、若いころのように元気いっぱいというわけにはいきません。
体力の低下や関節の痛み、車酔いなど、年齢に伴う変化に寄り添いながら、「無理をしない旅」を心がけることが何より大切です。
ここでは、準備から当日の過ごし方まで、シニア犬との旅行を安心して楽しむためのポイントを4つにまとめて紹介します。
1. 愛犬の体調を最優先に、無理のない計画を立てる
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旅行前には、愛犬の体調チェックを欠かさず行いましょう。
【体調チェックのポイント】
- 食欲や排泄の様子
- 歩行のスムーズさや関節の動き
- 車に乗ったときの様子
また、健康に不安がある、長距離移動を予定している場合などは、獣医師の診察を受けた方が安心です。
持病の確認や必要に応じた投薬・酔い止めの相談ができ、安心して旅行に臨むことができるでしょう。
また、愛犬に少しでも普段と違う様子があれば、予定を変更する勇気も必要です。
2. 車内環境を快適にして、移動ストレスを減らす
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シニア犬は、加齢によって平衡感覚を保つ力が衰えてくるため、車酔いが起こりやすくなるとされています。
これは、耳の奥にある三半規管の機能が年齢とともに鈍くなり、揺れに順応しにくくなるためです。
シニア犬の車酔いを防ぐためにも、以下のような対策を取ると良いでしょう。
【シニア犬の車酔いを防ぐ対策】
- 食事は出発の2〜3時間前までに済ませる
- キャリーやシートベルトで安定した姿勢を確保する
- 毛布やクッションで振動をやわらげる
- 必要に応じて、獣医師と相談して酔い止めを使用する
少しの工夫で、車内でのストレスをぐっと減らすことができます。
また、1~2時間ごとにサービスエリアなどで休憩を取るほか、愛犬が車酔いしていないか常に気を配ることが大切です。
3. 宿泊施設は「安心して休める場所」を重視
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シニア犬との旅行では、宿泊先も重要です。
ペット可であることはもちろん、以下の点もチェックしておきましょう。
【宿泊先のチェックポイント】
- バリアフリーや段差の少ない環境
- 落ち着いた雰囲気で静かに過ごせる部屋
- 近くに散歩できる場所があるか
シニア犬は環境の変化に敏感です。
事前に宿泊施設の写真やレビューを確認し、できるだけストレスの少ない場所を選びましょう。
4. 「旅行は楽しむもの」と意識する
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シニア犬との旅行は、観光やアクティブな体験よりも、穏やかで安心できる時間が中心になります。
【楽しむポイント】
- 景色を眺めながらのんびり過ごす
- ドッグランや散歩を短時間楽しむ
- ペット同伴OKの宿でゆったり休む
「いつもと違う場所で一緒に過ごせる」という時間そのものを楽しむことが大切です。
シニア犬との旅行、持ち物チェックリスト
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旅行の快適さを左右するのが持ち物です。シニア犬向けのチェックリストを作りました。
【基本アイテム】
- 首輪・ハーネス・リード
- 愛犬用の食器(フード・水用)
- フード・おやつ(いつもと同じもの)
- 排泄用のペットシーツ・うんち袋・マナーベルト
- タオル・ウェットティッシュ
【快適グッズ】
- ベットや毛布、マット(いつも使っているもの)
- 着替えや防寒着(季節に応じて)
- ペットカートや滑り止めソックス(関節への負担軽減)
- 愛犬のお気に入りのおもちゃ(安心感のため)
【健康・安全グッズ】
- 常備薬や酔い止め薬(必要な場合)
- 狂犬病注射証明書やワクチン証明書
- 応急処置セット
- 身元が分かるタグ・マイクロチップ情報
持ち物をしっかり準備しておくことは、シニア犬との旅行を安心して楽しむための第一歩です。
特に、シニア犬にとって、フードや毛布など「いつもと同じもの」を揃えておくことは、環境の変化によるストレスを軽減できるでしょう。
シニア犬との旅行、宿泊先での過ごし方
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準備を整えて出発できたら、いよいよ旅の本番です。
シニア犬との旅行では、「どう過ごすか」によって、旅の満足度が大きく変わります。
無理をせず、愛犬が安心できる時間を一緒に過ごしましょう。
1. 部屋では“いつもの環境”に近づける
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宿泊先では、見慣れない匂いや音に不安を感じるシニア犬もいます。
特にシニア犬は環境の変化に敏感なので、できるだけ自宅と同じ雰囲気を作ってあげましょう。
【ポイント!】
- 寝る場所は、ママさん、パパさんのそば、静かな隅のスペースに確保
- 落ち着くためのおもちゃを持参すると効果的
「いつものものがある」というだけで、愛犬は安心して過ごせますよ。
2. 夜のトイレ対策:マットやおむつで安心

シニア犬は、慣れない環境では、トイレのタイミングが乱れることもあります。
夜中に外へ出るのが難しい場合に備えて、室内でのトイレ環境を整えておくと安心です。
【ポイント!】
- ペットシーツやトイレトレーを部屋にセット
- 必要に応じておむつやマナーウェアも利用
万が一の粗相にも慌てず対応できるようにしておくことで、ママさん、パパさんも落ち着いて休むことができるでしょう。
3. シニア犬の「疲れサイン」に気づく
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シニア犬は、楽しい場所でも疲れやすくなっています。
見落としがちなサインを早めに察知して、無理をさせないようにすることが大切です。
【疲れのサインの例】
- あくびやため息が増える
- 足取りが重くなる、立ち止まる回数が増える
- 呼吸が浅く速い、体温が上がっている
- 目を細めたり、伏せて休もうとする
こうした様子が見られたら、休憩や昼寝の時間を取り入れてあげましょう。
シニア犬との旅行は「無理をしない工夫」で楽しめる
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無理をしないスケジュールにすることで、ママさん、パパさん自身もゆったりと過ごせます。
「観光より滞在を楽しむ旅」こそ、シニア犬と心を通わせる時間になるのではないでしょうか。
愛犬のペースに合わせたドライブや近場のお出かけから、“今できる旅行”を少しずつ楽しんでいきましょう。


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