老犬のおかゆの量はどれくらい?体重別・体調別の目安量や注意点
老犬がご飯を食べないときに、おかゆをあげることがあるかと思います。
おかゆは意外と栄養価もあり、消化しやすく柔らかいので老犬にもメリットがある食べ物です。
とは言え、「どれくらいの量をあげてもいいの?」という疑問が出てくるのではないでしょうか。
そこで、高齢の愛犬4匹と暮らしていた動物介護士・犬の管理栄養士の私が、老犬に与えるおかゆの量を徹底解説します。
老犬の1日のおかゆの量は?体重別の目安一覧

老犬に与えるおかゆの量を体重別にまとめてみたので参考にしてください。
おかゆにするための水分量は家庭ごとに違うため、使用するご飯(炊飯後の白米※)の量で算出しています。
| 体重 | 避妊・去勢なし | 避妊・去勢済み |
| 2kg | 146g | 125g |
| 3kg | 198g | 169g |
| 4kg | 245g | 210g |
| 5kg | 290g | 249g |
| 6kg | 332g | 285g |
| 7kg | 373g | 320g |
| 8kg | 413g | 354g |
| 9kg | 451g | 389g |
| 10kg | 488g | 418g |
| 15kg | 661g | 567g |
| 20kg | 820g | 703g |
| 25kg | 970g | 831g |
| 30kg | 1112g | 953g |
※炊飯後の白米…100gあたり113kcal(参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」)
上記は、1日分の炊いたご飯の量です。水分量は自由に調整できるので、愛犬の好みの柔らかさにしてあげることができます。
ご飯をお鍋に入れて、水を足しておかゆにしてください。おかゆにできたら3~5回に分けて与えましょう。
ただし上記は、あくまでもおかゆだけを与える場合の1日の目安量です。肉や野菜なども与える場合は、そのカロリー分を減らしましょう。
また、運動量や代謝の働きには個体差があるため、愛犬の状態を見ながら量を調整することが大切です。
知っておきたい老犬に必要なカロリーの目安

愛犬に適切な量を与えるうえで、1日にどれくらいのカロリーが必要なのかを知っておくことは重要なポイントです。
√キーのある電卓があれば簡単に計算できるので、計算方法を覚えておきましょう。
②〇〇√√ × 70 = △△
③△△ × 活動係数(1.2~1.4)= 愛犬が必要なカロリー
カロリーについては以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね。
【体調別】老犬のおかゆの量の調整方法

老犬の体調は日によって変わります。状態に合わせて量を調整しましょう。
食欲が落ちているときの量と回数

老犬があまり食べたがらないときは、「無理に量を確保しようとしないこと」が大切です。
まずは通常の食事量の6〜7割程度を目安にし、1日の回数を4〜5回に分けて与えましょう。もちろん、食べられそうであれば食事量は10割でもOKです。
1回あたりの量を減らすことで、胃腸への負担を抑えながら、少しずつエネルギーを補給できます。
また、食欲が落ちているときは嗅覚の衰えが影響していることも多いため、以下のような工夫をしてみましょう。
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ただし、老犬の食欲不振は病気が原因のこともあるため、早めに獣医師に相談してください。
下痢・軟便・胃腸不調時の量と回数

下痢や軟便が見られるときは、胃腸が弱っているサインです。このときは「栄養よりも回復を優先する」ことを意識しましょう。
基本は水分をいつもと同じかやや控えめにし、通常量の半分程度を1日に5~6回に分けて与えてください。
また、下痢のときは脱水を防ぐために経口補水液や、ヤギミルク、肉の煮汁など吸収しやすい水分をこまめに与えることも大切です。
翌日になっても便の状態が改善しない場合は、早めに動物病院を受診してください。
老犬に合ったおかゆの作り方と濃さ

老犬におかゆを与える場合は、「作り方」だけでなく「濃さ」も重要なポイントになります。
ここでは、基本の作り方と、薄め・普通・濃いおかゆの使い分け方を解説します。
基本のおかゆの作り方
【材料】
- 白米(炊いたもの)
- 水
【作り方】
- 炊いた白米を鍋に入れる
- 白米の2〜3倍量の水を加える
- 弱火〜中火で5~10分ほど煮る
- 人肌程度まで冷ましてから与える
※調味料は使わないようにしましょう。
老犬向けのおかゆは、消化に配慮して柔らかく仕上げることを意識してあげましょう。
卵や鶏肉などを入れるのもおすすめです。
薄め・普通・濃いおかゆの目安と使い分け

老犬の好みや体調に合わせて、おかゆの濃さを使いわけましょう。
薄めのおかゆはきっかけ作りとして活用する
白米 1 :水 3〜4
薄めのおかゆは、水分量が多く、さらっとした食感になるため、こうした状態を好む老犬もいます。
また、食欲が落ちているときに「少しでも口にしてもらう」きっかけ作りとしても役立ちます。
ただし、薄めを基本にしてしまうと、栄養不足や体力低下につながることがあるため、普通の濃さを基本に考えるようにしましょう。
普通のおかゆは老犬の基本形
白米 1 :水 2〜3
普通のおかゆは、水分と白米のバランスがよく、老犬にとって消化の負担も少ない状態です。
老犬の好みにもよりますが、この濃さを基本に考えるとよいでしょう。
濃いめのおかゆはカロリー補助として活用する
白米 1:水 1.5〜2
濃いめのおかゆは、白米の割合が増える分、少ない量でもエネルギーを補いやすくなります。
そのため、食べられる量が少ない老犬や、体重が落ちている老犬にも役立てられるでしょう。
ただし、濃すぎるおかゆは普通のご飯とほとんど変わらなくなって胃腸に負担をかけることもあります。
便が緩くなる・吐き戻すなどの変化がないかよく観察してあげてください。
老犬におかゆをあげるときの注意点

おかゆは老犬にとって取り入れやすい食事ですが、与え方を間違えると体調不良や栄養不足につながることもあります。
ここでは、老犬におかゆを与えるときの注意点を見ていきましょう。
与え過ぎない

おかゆは食べやすいため、つい量を増やしてしまいがちです。
しかし、与えすぎれば、栄養バランスが崩れたり肥満の原因になってしまうため、量をしっかり守りましょう。
体重の変化や便の状態を定期的にチェックしながら、基本の目安量をベースに調整してあげてくださいね。
常食する場合は栄養バランスに注意

おかゆは炭水化物が中心のため、長期間続けるとタンパク質や脂質、ミネラルが不足しやすくなります。
そのため、日常的におかゆを取り入れる場合は、肉や魚、卵などと野菜も一緒に加えて栄養バランスを整えるようにしましょう。
また、おかゆだけを食べている老犬では、2週間に1回は動物病院で血液検査を受けると安心です。
初めて与えるときは少量で試す

老犬におかゆを初めて与えるときは、スプーン1~2杯程度から始め、食物アレルギーがないか様子を見るようにしてください。
お米に食物アレルギーがある場合は、食べた後30分~48時間以内に症状が見られるようになります。
【食物アレルギーの主な症状】
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個体差もあるため症状の現れ方はさまざまですが、上記のような症状が見られたら獣医師に相談してください。
玄米・雑穀米・もち米をおかゆにするときは「柔らかく」を意識する
- 玄米
…白米より栄養価が高い。ただし殻白米より消化は悪い。 - 発芽玄米
…玄米より栄養価が高い。玄米よりは消化しやすい。 - 雑穀米(麦、あわ、きび、ひえなどを混ぜた白米)
…白米より栄養亜が高い。ただし白米より消化が悪い。 - もち米
…白米と同程度の栄養価。消化も白米と同じくらい。
白米以外にも、さまざまな米類を与えることができますが、食物繊維が多く消化しにくいものが多いため、柔らかいおかゆになるように意識してあげましょう。
まとめ

お米は加熱すると甘くなり、香りも良いため、おかゆが好きな老犬はとても多いです。
量や与え方などに注意は必要ですが、上手に活用すれば老犬のサポートに役立つでしょう。
愛犬に美味しくおかゆを食べてもらってくださいね。













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