シニア犬が一日一食しか食べない…食事量が減る理由と回数を増やす方法

「うちの子、前はあんなにガツガツ食べていたのに……最近はシニア犬が一日一食しか食べてくれない」
「老犬の食事量が減るのって病気？このままじゃ痩せちゃう」

このように、大切な愛犬の食欲不振に胸を痛めているママさんパパさんは多いでしょう。

私も、愛犬が年を取って食事の量が減った時は、「どうしたら食べてくれるの……」「このままでは衰弱しちゃう……」と悩みました。

実は、老犬の食事量が減る原因には老化による生理的な変化や環境の問題が多く見られます。

この記事では、老犬の食事量が減る理由と、それを解消して食事回数を確実に増やすための具体的な方法を徹底解説いたします。

愛犬が美味しいと感じてくれる工夫を知り、ママさんパパさんと愛犬の食生活を豊かに変える第一歩を踏み出しましょう。

シニア犬の一日一食はNG？食事量が減る理由と理想の回数

シニア期を迎えた愛犬が食事を残したり、一日一食しか食べない状態になったりすると心配になりますよね。

なぜこのような変化が起こるのでしょうか？

ここでは、シニア犬が一日一食になってしまう原因と理想の食事回数について解説します。

老犬の食事量が減る背景｜体の老化や病気の可能性がある

老犬の食事量が減って一日一食になる背景には、老化による生理的変化だけでなく、病気が潜んでいる可能性もあります。

食欲不振は、歯周病などの口腔内トラブルや、内臓疾患、関節炎などの痛みによって引き起こされる場合があるからです。

もし、食事量の減少以外に「水をたくさん飲むようになったり」「急に痩せたり」などの異常が見られたら、それは体に異変が起きている危険信号かもしれません。

【食事量が減った際の確認ポイント】

むかし一緒に暮らしていた私の愛犬も、食事量が減り始めた時は「ただ歳を取っただけ」と思い込んでいました。

しかし、獣医さんに診てもらったところ、軽度の歯周病と嚥下力の低下が始まっていることが判明したのです。

特に歯周病は無症状の期間が長く、私自身まったく気がつかなかったのですが、軽度でも食欲に影響することを身をもって実感しました。

ママさんパパさんも、病気が原因で愛犬が「食べたくても食べられない」状態になっている可能性を想像してみてください。

自己判断せずに少しでも異変を感じたら、すぐに専門家（獣医師）に相談することが、愛犬を苦痛から解放してあげる方法です。

シニア犬の食事量が減る主な理由｜痛みや嚥下力の低下

シニア犬の食事量が減る主な原因は、食べる時の「痛み（口腔内トラブル）」と「飲み込む力の低下（嚥下力の衰え）」です。

高齢になると顎の筋力が落ちたり、歯周病で歯がグラグラしたりすることが多くなります。

硬いものを噛むたびに痛みが走れば、愛犬は食事に対してネガティブな感情を抱くでしょう。

また、飲み込む力が衰えると「誤嚥（ごえん）」のリスクが高まります。

そのため、愛犬は無意識のうちに食事の量を減らしてしまうのです。

ちなみに、私の家では硬いフードを嫌がるようになったタイミングで、ドライフードをぬるま湯でふやかし、さらに少量の鶏むね肉の茹で汁を加える方法を試しました。

最初は匂いを確認しながら恐る恐る口をつけるだけでしたが、3日目あたりからは完食する日が増えて、「もっとちょうだい」というように食器を見つめる仕草も見られるようになりました。

このようなちょっとした工夫を取り入れるだけでも、愛犬はご飯を食べてくれるようになるかもしれません！

専門家が推奨するシニア犬の理想の食事回数は1日3～4回

専門家や獣医師が1日3〜4回を推奨する理由は、消化器への負担を最小限にし、栄養の吸収効率を高めるためです。

少量ずつ与えることで、胃腸は無理なく消化活動を行うことができ、必要なエネルギーを安定して供給しやすくなります。

老犬の食事量が減るのは自然な変化ですが、回数を増やすちょっとした工夫で、愛犬の健康をしっかりと守れます。

シニア犬のご飯の回数については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください！

シニア犬のご飯の回数は何回が最適？1日の食事量（グラム）と計算方法

シニア犬が一日一食しか食べない状態は消化・栄養面でリスク大

シニア犬にとって1日1食しか食べない状態は、消化・栄養面で大きなリスクを伴います。

なぜなら、老犬は一度に大量の食事を摂ると消化器への負担が非常に大きくなるからです。

特に体が小さな小型犬や、すでに病気を抱えている老犬の場合、栄養の吸収率がさらに低下しているため、まとめて一食で必要な栄養素をすべて賄うのは難しいでしょう。

【シニア犬が1日1食になることで発生するリスク】

この一日一食の状態を避けることは、老犬の健康維持において極めて重要です。

食事回数を増やし、胃腸に負担をかけず栄養を安定して供給することが最重要課題になります。

シニア犬の一日一食を解決！老犬の食いつきを良くするフードと給餌の工夫

愛犬の食事の回数を増やしたいと思っても、通常のドライフードをふやかすだけでは、水分が多くなりすぎて栄養密度が下がることもあります。

そこで、食事量が減るシニア犬のために、栄養密度が高く消化に良いフードを選び、給餌方法を工夫することが有効な解決策です。

食事量が減る老犬のための食べやすいフード形態と環境調整

食事量が減る老犬にとって、フードの形態と環境を見直すことは、食事の回数を確保する上で非常に有効なメリットがあります。

シニア犬は、消化機能の低下に配慮した良質なタンパクで消化吸収に優れた成分のフードが適しています。

特にウェットフードやソフトドライフードなど、水分が多くて噛む力が衰えた愛犬でも飲み込みやすい形態を選ぶことが重要です。

また、食器の高さを調整したりフードを温めたりすることで、五感を刺激して食欲を増進させるのがいいでしょう。

そのほか、フードを人肌（35～40℃程度）に温めると歯が悪い犬も食べやすくなるのでおすすめです！

【愛犬に適したフードの種類と環境の工夫】

これらの工夫を通じて、愛犬の「食べたい」という気持ちを呼び覚まし、ママさんパパさんの悩みを解決する手助けをしてくれるでしょう。

老犬の一日一食しか食べない習慣を改善＆食事回数を増やす具体的ステップ

一日一食しか食べない状態は、適切にステップを踏むことで改善できます。

食事量を一度に増やそうとすると失敗しやすいため、現在の食事量を3回や4回に小分けすることから始めましょう。

なぜなら、少量で栄養価の高いフードなら無理なく食事の回数を増やし、愛犬の体に安定的にエネルギーを供給できるからです。

ご飯を与える時間を一定に保つことで、愛犬の生活リズムが整い、食事に対する期待感も高まります。

【食事回数を増やす具体的なステップ】

そして、愛犬が喜んでご飯を食べてくれる未来を想像してみてください。

愛犬の幸せそうな表情が、ママさんパパさんの心の栄養になるでしょう！

栄養を確実に届けるため胃腸の負担を減らす給餌の工夫

給餌の方法を工夫することは、胃腸の負担を減らし、シニア犬の健康維持をサポートします。

特に高齢犬では、消化器系のトラブルや免疫力の低下が起こりやすくなります。

胃腸の負担を減らす工夫をしましょう。

このように、食事を与える温度や食器の位置の調整によって消化吸収を助けられます。

また、食べ残しをすぐに片付け、雑菌の繁殖を防ぐことも大切です。

まとめ｜シニア犬の食事量が減ったら実践！一日一食を卒業して回数を増やす対策

この記事では、シニア犬が一日一食しか食べない状態になってしまう理由と、その食事回数を確実に増やすための具体的な対策について解説しました。

【最重要ポイント】

もしママさんパパさんが「この子はずっと一日一食しか食べないのかな」と諦めかけていたなら、ぜひ今日からこの具体的な対策を試してみてください。

愛犬に合ったフード選びと適切な給餌方法で、再び食欲が湧き上がり、毎日元気に散歩に行ける未来を掴みましょう。