シニア犬のトリミング頻度は?年齢・体調別の目安と負担を減らす方法
「今まで通り月1回通っても大丈夫かな?」
「サロンで断られたらどうしよう」
このような不安を抱えていませんか?
シニア犬になると体力が落ち、長時間のトリミングは体に大きな負担がかかります。
シニア犬の場合、若い頃と同じペースで通い続けると、施術中に体調を崩してしまう恐れもあります。
この記事では、元トリマーの私が、シニア犬に無理のないトリミング頻度の目安や、自宅でできるケア方法について解説します。
シニア犬のトリミング頻度の目安と見直し方

老犬になると体力が落ち、長時間の施術は体に負担がかかるため、若いころと同じペースで通い続けると、体調を崩す原因になりかねません。
まずは、シニア犬の一般的なトリミング頻度の目安と、無理のないスケジュールの組み方について解説します。
シャンプーは1ヶ月に1回、カットは必要最低限に

愛犬の体調に問題がなければ、シャンプーは1ヶ月に1回のペースが理想です。
皮脂汚れやニオイを放置すると皮膚トラブルの原因になるため、定期的なシャンプーはシニア犬でも必要です。
また、長毛種の場合、1ヶ月から1ヶ月半に1回の頻度でカットをする必要があります。
ただし、全身のカットは時間がかかるため、以下のような負担を減らす工夫が不可欠です。
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できるだけシニア犬に負担がかからないようにトリミングの頻度を検討しましょう。
元気なシニア犬と介護が必要な犬の頻度の違い

トリミングの頻度は、愛犬の状態によっても異なります。
自分で歩ける元気な状態なら、通常の1ヶ月から1ヶ月半に1回のペースでも問題ありません。
しかし寝たきりや介助が必要な場合は、サロンへの移動自体が負担になるため、トリミングの頻度を検討する必要があります。
目安として、愛犬の状態別に合わせたケアの頻度を表にまとめました。
| 犬の状態 | おすすめの頻度 | ケア内容 |
| 自立歩行が可能 | 1~1ヶ月半に1回 | 全身シャンプーとカット |
| 足腰が弱っている | 1.5〜2ヶ月に1回 | 体調がいい日に短時間だけシャンプーやカット |
| 寝たきり | 2~3ヶ月に1回 | サロンは控え、自宅での部分ケアを基本にする |
無理に連れ出さず、自宅ケアへの切り替えも検討しましょう。
頻度よりも時間短縮と体調優先を重視する

シニア犬のトリミングは、時間短縮と体調を優先しましょう。
愛犬の体調が悪い場合は、トリミングの予約の延期を検討する必要があります。
また、トリマーと相談し、二人がかりで手早く終わらせるなどの対応も検討してもらいましょう。
短時間で済ませれば、関節への負担やケガのリスクも減らせます。
シニア犬のトリミング頻度を見直すべき3つの理由

元気そうに見えても、シニア犬の体の中では確実に老化が進んでいます。
愛犬の健康を守るためには、ママさんパパさんが体の変化にいち早く気づく必要があります。
ここからは、シニア犬のトリミング頻度を見直すべき理由を3つ見ていきましょう。
理由①加齢による体力の低下
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シニア犬は少し動いただけでも、疲れを感じるのが早くなります。
トリミングの間はずっと立ちっぱなしで精神的な緊張もあり、若い頃は平気だった施術でも、老犬には負担が大きくなるでしょう。
とくに、愛犬が負担に感じやすいポイントは、以下のとおりです。
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トリミングが長くなると、施術中に足が震えたり、立っていられずに座り込んだりするケースもあります。
理由②体温調節機能の衰え

老犬になると、自律神経の働きが鈍り、自分で体温をコントロールする力が弱まるとされています。
とくに気をつけたいのは、シャンプー中とドライ中です。
シャンプーで濡れた体は体温を奪われやすく、低体温症を引き起こすリスクがあります。
逆に、ドライヤーの温風を長く浴び続けることは、体温調節が苦手なシニア犬にとって熱中症の原因になりかねません。
「これまで平気だったから」と過信しすぎず、シャンプー・ドライ中はとくにシニア犬の様子に注意が必要です。
理由③心臓や関節への負担

トリミングは緊張や姿勢維持が負担となり、心臓や足腰に強いストレスをかける可能性があります。
とくに心臓病や関節炎を持っている犬の場合、症状が急激に悪化するかもしれません。
トリミング中にどのようなトラブルが起こりうるのかを整理しました。
| 部位 | 具体的なトラブル |
| 心臓 | 緊張で心拍数が上がり、呼吸困難やチアノーゼを起こす |
| 関節 | 無理な姿勢の維持で、脱臼やヘルニアが悪化する |
| 呼吸器 | 湿気や興奮が原因で、咳が止まらなくなる |
帰宅後に容体が急変する可能性もあるため、トリミング終了後もよく愛犬の様子を観察することが大切です。
トリミングサロンは何歳まで利用できる?年齢制限と対処法

頻度を見直す以前の問題として、「いつものサロンで年齢を理由に予約を断られた」というケースは少なくありません。
一般的に、トリミングサロンでは、安全面を考慮して新規受け入れを10歳〜12歳までと制限している店舗が多いといえます。
常連であっても「自力で立てない」などの理由で利用できなくなる場合があります。
サロンに通えなくなったとしても、動物病院に併設されたトリミングや出張サービスを利用するなど、解決策はいくつか残されています。
もし年齢制限で断られてお困りの場合は、以下の記事で「断られた際の具体的な対処法」や「サロンの選び方」を解説していますので、あわせてご覧ください。
シニア犬のトリミング頻度を減らすための自宅ケア

サロンに通う回数を減らすには、自宅でのこまめなお手入れが欠かせません。
ここでは、愛犬に負担をかけずに実践できる、自宅ケアの方法を3つ紹介します。
部分カット(足裏・お尻)で清潔に保つ

シニア犬のトリミングの頻度を減らすには、汚れがつきやすい場所や、生活に支障が出る部分だけを自宅でカットしましょう。
全身をきれいに整えなくても、汚れやすいポイントさえ被毛を短くできれば快適に過ごせます。
とくに足裏の毛は、伸びるとフローリングで滑ってケガをする恐れがあり、足裏の毛のカットは不可欠です。
また、お尻周りの毛は、排泄物が付着して皮膚がただれるのを防ぐために短くしましょう。
無理に一度で終わらせようとせず、数日に分けて少しずつ進めると、ケガを防ぎながらカットできます。
全身シャンプーの代わりに「ドライシャンプー」を活用する

全身をお湯で洗うシャンプーは体力を消耗するため、被毛を清潔に保つのにはドライシャンプーの活用がおすすめです。
ドライシャンプーは、水を使わずに汚れを落とせるため、体温低下のリスクやドライヤーのストレスを減らせます。
また、散歩のあとや排泄で汚れたときなど、気になった瞬間にすぐ対処できるのもメリットです。
ただし、ドライシャンプーはあくまで簡易的なケアです。
汚れや皮脂を完全に落としきれるわけではないため、蒸しタオルで体を拭くケアと組み合わせるなどして、皮膚の状態を清潔に保ちましょう。
ドライシャンプーには以下のような種類があります。
| タイプ | 特徴 | おすすめの使用シーン |
| 泡(フォーム) | 毛に馴染ませて拭き取る | 全身をさっぱりさせたい場合 |
| スプレー | 汚れた箇所のみ狙い打ちできる | 部分的に汚れている場合 |
| シート | 拭き取るだけで汚れを落とせる | 足先やお尻などが汚れている場合 |
愛犬の毛質や用途に合わせて選びましょう。
日々のブラッシングで毛玉を防ぐ

日々のブラッシングも、トリミング時間を短縮することにつながります。
愛犬に毛玉ができてしまうと、サロンでブラッシングに長い時間がかかります。
ひどい毛玉は皮膚を引っ張り、通気性を悪くして皮膚病を引き起こす原因にもなりかねません。
毎日少しずつブラシを通していれば、サロンでの施術がスムーズになります。
また、ブラシの刺激は皮膚の血行を促し、新陳代謝を高めるマッサージ効果も期待できます。
愛犬がリラックスしているタイミングで、優しく声をかけながらブラッシングしましょう。
シニア犬のトリミング前後にすべき体調管理

シニア犬にとって、トリミングは大きな負担がかかります。
シニア犬のトリミング中の事故や体調悪化を防ぐために、ママさんパパさんが愛犬の体調をチェックしておくことが大切です。
トリミング前とトリミング後にチェックすべきポイントは、以下のとおりです。
【トリミング前のチェックリスト】
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【帰宅後のチェックリスト】
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愛犬のトリミングに少しでも不安を感じたら、予約していても日程を改めましょう。
愛犬の小さなサインを見逃さないことが、安全なトリミングにつながります。
まとめ:シニア犬のトリミング頻度は「無理なく清潔」を基準に決めよう

シニア犬のトリミングにおいて大切なのは、美しさよりも「愛犬の負担を減らすこと」です。
愛犬のトリミングの負担を減らす方法は、以下のとおりです。
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かかりつけのトリマーさんや獣医師とも相談しながら、今の愛犬にとって一番心地よいペースを見つけてあげましょう。













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