老犬はブロッコリーを食べられる?与え方や与えていい量、注意点を解説
ブロッコリーは栄養価の高い野菜として知られており、老犬にも与えていいのか気になっているのではないでしょうか。
ブロッコリーを好きな犬も多く、老犬に食べさせても良いなら食べさせてあげたいですよね。
しかし、老犬は消化機能や代謝の変化により、若い頃と同じ基準で考えることはできません。
ブロッコリーは老犬にもおすすめの野菜ですが、与え方を間違えると食欲の低下や体調不良につながることもあります。
そこでこの記事では、ペットフーディストや犬の管理栄養士の私が、老犬のブロッコリーの与え方や与えていい量、注意点を解説します。
【結論】老犬にブロッコリーを与えても大丈夫!

結論から言ってしまうと、適量であればブロッコリーは老犬に与えても問題ありません。
ブロッコリーはアブラナ科の緑黄色野菜で、ビタミンCやβカロテン、葉酸、カリウム、食物繊維などを含む栄養価の高い野菜です。
犬は体内でビタミンCを合成できますが、十分な量を作れているとは限らず、特に年齢の影響を受けることもわかっているため、近年ではビタミンCを摂取させたほうがいいと考えられています。
ビタミンCは水溶性ビタミンのため、体に必要な分以外は尿と一緒に排出されるので、過剰摂取の心配もありません。
特にブロッコリーのビタミンCは野菜の中でも比較的多いため、日々の食事に取り入れやすいでしょう。
ブロッコリーは水分が多く、加熱するとやわらかくなるため、老犬にも与えやすい野菜といえます。
※参考:ペット栄養学会誌「柴犬における血漿中ビタミンC濃度」
老犬にブロッコリーを与える3つのメリット

ブロッコリーは比較的栄養価の高い野菜ですが、老犬ならではのメリットもあります。
ここでは、老犬にブロッコリーを与えるメリットを見ていきましょう。
抗酸化成分を補える

ブロッコリーは、加齢で不足しやすい抗酸化成分を食事から補いやすい野菜です。
年齢を重ねると、体内では活性酸素の影響を受けやすくなります。
活性酸素の影響は特定の病気に限らず、体力の低下や回復の遅れとして現れることも珍しくありません。
ブロッコリーにはビタミンCやβカロテンなどの抗酸化に関わる栄養素が含まれており、食事からこうした成分を補うことができます。
低カロリーでダイエット中でも与えやすい

ブロッコリーはカロリーが低くかさ(ボリューム)があるため、ダイエット中の老犬にも与えやすいです。
老犬では活動量が減る一方で食欲は落ちない犬も多く、それまでと同じ量を食べ続けると体重が増えやすくなります。
そのため、食事量を極端に減らして空腹感を強めるのではなく、低カロリーの食材で「かさ増し」して満足感を高めてあげたほうが無理なく体重管理を続けやすいでしょう。
ブロッコリーは低カロリーで量を増やしやすく、加熱して細かくすれば老犬でも食べやすいため、体重管理中のかさ増し食材として使いやすい野菜です。
便の状態を整えやすい

ブロッコリーは、老犬の不安定になりやすい便の状態を食事面から整える助けになります。
老犬では腸の動きがゆっくりになり、便が硬くなったり柔らかくなったりと、便の状態が安定しないことも珍しくありません。
ブロッコリーには水溶性と不溶性の食物繊維が含まれており、便に水分を保ちながら腸を刺激する働きがあります。
そのため、排便のリズムを整える補助として役立ってくれるでしょう。
老犬に与えていいブロッコリーの量

ブロッコリーは体に良い野菜ですが、与えすぎれば栄養バランスの偏りを招くこともあります。
おやつやトッピングとして与えるときは、老犬が1日に必要な摂取カロリーの10%以内にとどめましょう。
ただし、ブロッコリーはカロリーが低く、カロリー計算上では体重5kgの老犬で約100gとかなりの量を食べられることになってしまいます。
ブロッコリーはかさがあるため、それだけでお腹いっぱいになってしまうこともあるため、以下の量を目安にしてください。
| 体重 | 目安量 |
| 超小型犬(体重4kg未満) | 約20g |
| 小型犬(体重4~10kg未満) | 約20~40g |
| 中型犬(体重10~25kg未満) | 約40~100g |
| 大型犬(体重25kg以上) | 約100g |
※ブロッコリー ゆで / 100gあたり30kcal(参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」)
上記を目安に、愛犬の体調や便の状態などを見ながら、調整してあげましょう。
老犬にブロッコリーを与えるときの注意点

老犬にブロッコリーを与えるときは、注意してあげなければいけないこともあります。
食物アレルギーに注意する

初めてブロッコリーを与えるときは、食物アレルギーがないか確認するためにも、ごく少量から始めましょう。
ブロッコリーに食物アレルギーがあった場合、食べてから30分~48時間以内に以下のような症状が見られます。
【食物アレルギーの主な症状】
- 皮膚の赤みや痒み
- 目の周りや口の周り、耳を痒がる
- 足先を執拗に舐めたりかじっている
- 下痢や軟便、便の回数が増える
- 嘔吐
症状には個体差がありますが、上記のような症状が1つでも見られたときは与えるのを控え、獣医師に相談しましょう。
必ず加熱して与える

ブロッコリーは生のままでは与えず、必ず加熱してから与えましょう。
新鮮なブロッコリーは生で食べることもできますが、生のブロッコリーは繊維が硬く、老犬では消化に負担がかかってしまいます。
加熱することで繊維が柔らかくなるため、食べやすくなるのはもちろん、消化の負担も軽減してあげられますよ。
茹でるか蒸して、指で簡単につぶれる程度のやわらかさを目安にすると安心です。味付けはせず、そのまま与えましょう。
細かく刻んで与える

ブロッコリーは大きいまま与えず、細かく刻んでから与えましょう。
老犬では噛む力や飲み込む力が弱くなっているため、やわらかく加熱していても塊のままだと丸のみしやすく、喉につまらせてしまう危険があります。
また、細かくすることで消化しやすくなり、胃腸への負担も抑えることにもつながります。
みじん切りにしたり、フォークなどでつぶしたりしてから与えてあげてくださいね。
持病がある老犬は獣医師に確認してから与える

持病がある老犬の場合は、自己判断で与えずに必ず獣医師に確認してから与えましょう。
ブロッコリーにはカリウムや食物繊維が含まれており、病気の状態によっては控えたほうがいいこともあります。
特に、腎臓病などでカリウム制限がある場合は注意が必要です。
治療中や栄養制限を指示されている犬は、与えていいか獣医師に相談してください。
老犬にブロッコリーを与えるときによくあるQ&A

ここでは、老犬にブロッコリーを与えるときによくある疑問についてQ&A形式で解説していきます。
Q.毎日食べさせても大丈夫?
A.少量であれば、毎日与えても問題はありません。
ブロッコリーが使用されているドッグフードもあるように、ブロッコリーは犬にメリットがある野菜です。
ただし主食の代わりにしたり、量が増えすぎると栄養バランスが崩れる原因になるため、与え過ぎないようにしましょう。
Q.冷凍ブロッコリーも与えられる?
A.冷凍ブロッコリーも問題なく与えられます。
市販の冷凍ブロッコリーでも使用できますが、必ず解凍してから加熱し、味付けせずに与えましょう。
凍ったまま与えると胃腸への刺激になることがあるため、注意してください。
Q.芯は与えていいの?
A.与えることはできますが、やわらかくして少量にしましょう。
芯の部分は栄養がありますが繊維が硬く、そのままでは老犬にとって食べにくい部分です。
与える場合は外側の硬い皮を取り、十分に加熱してから細かく刻んで与えてください。
まとめ

ブロッコリーは、少量を適切に与えれば老犬の食事に取り入れられる野菜のひとつです。
主食の代わりにできるものではありませんが、食事に添えることで内容に変化をつけたり、かさ増しとして食事量の調整に使いやすいでしょう。
ただし、加熱して柔らかくするのはもちろん、細かくして与えることを基本に、愛犬の様子を見ながら取り入れてあげることが大切です。
















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