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【シニア犬】消化の良い食べ物5選|摂取したい栄養素と簡単手作りレシピ

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「愛犬の食いつきが悪くなった」「すぐに吐き戻す」と、シニア犬の消化でお悩みではないですか?

加齢で犬の消化機能は確実に衰え、今までと同じ食事では胃腸に負担をかけます。

私も、むかし一緒に暮らしていた犬が高齢になり、なかなかごはんを食べてくれなくて困っていた時期がありました。

けど、少し工夫して与えたら、喜んで食べてくれるようになったのです。

ちょっとした手間を加えるだけで消化の負担が軽減できて、さらに愛犬の喜ぶ姿が見られるならママさんパパさんも嬉しいですよね。

そこでこの記事では、シニア犬の消化に良い食べ物5選と摂取したい栄養素、簡単手作りレシピをご紹介します。

愛犬にぴったりのごはんを見つけて、活き活きとした生活を手に入れましょう。

シニア犬に消化の良い食べ物5選

シニア犬の消化に良い食べ物とは、胃腸への負担が少なく、必要な栄養素を効率良く吸収できる食材です。

消化機能の低下をカバーするため、食材の質と調理法にこだわりましょう。

ここでは、消化に良い食材を5つご紹介します。

  1. 鶏ささみ・鶏胸肉|最高の高タンパク低脂肪
  2. 白身魚(タラなど)|低脂肪でアレルギーも少ない
  3. 豆腐・納豆|消化に優れた植物性タンパク質
  4. かぼちゃ・さつまいも|腸の働きをサポート
  5. りんご・バナナ|手軽な水分・エネルギー補給に

食材1:鶏ささみ・鶏胸肉|最高の高タンパク低脂肪

シニア犬の食事でタンパク質源を選ぶ際は、低脂肪であることが重要です。脂肪分は消化に大きな負担をかけるためです。

鶏ささみや鶏胸肉は、必須アミノ酸をバランス良く含み、脂質が極めて少ないため、胃腸に負担をかけずに栄養を吸収できます。

衰えた筋肉を維持するためにも不可欠です。

加熱して細かく刻んだり、ペースト状にしたりすることで、噛む力が弱い老犬でもゴクンと飲み込めます。

手軽にできて、愛犬も喜ぶ最高の食材です。

食材2:白身魚(タラなど)|低脂肪でアレルギーも少ない

白身魚(タラ、カレイなど)は、鶏肉と同様に低脂肪で消化が非常に良いことが特徴です。

魚種 特徴 シニア犬への与え方
タラ 極めて低脂肪、高タンパク 骨と皮を取り、茹でて細かくほぐす
カレイ 消化が良く、柔らかい 蒸し煮にして、他の食材と混ぜる

良質な動物性タンパク質の供給源となるだけでなく、アレルギーを持つ犬にも比較的安心して与えやすい食材です。

魚を与える際は、骨を丁寧に取り除き、無塩・無調味で蒸すか茹でて与えましょう。

加熱することで身が簡単にほぐれるため、ペーストやフレーク状にしてフードにトッピングすると、風味豊かな香りが食欲を刺激してくれます。

食材3:豆腐・納豆|消化に優れた植物性タンパク質

動物性タンパク質が合わない犬や、腎臓への負担を考慮して調整したい場合に役立つのが、豆腐や納豆といった植物性タンパク質です。

豆腐は水分が多く、胃腸への負担が少ないため消化吸収に優れています。

また、納豆に含まれる納豆菌は腸内細菌を活性化させ、愛犬の免疫力アップや便通の改善をサポートします。

初めて与える際は、必ずスプーンひとさじ程度の少量から試しましょう。

食材4:かぼちゃ・さつまいも|腸の働きをサポート

シニア犬の便秘や下痢をサポートするのが、かぼちゃやさつまいもに含まれる食物繊維です。

これらは適度な食物繊維をバランスよく含み、腸のぜん動運動を促して便通の改善に役立ちます。

ただし、食物繊維が多すぎる食材は消化不良の原因になるため、必ず皮を剥いて、茹でたり蒸したりしてペースト状に柔らかくしてから適量を与えましょう。

食材5:りんご・バナナ|手軽な水分・エネルギー補給に

食欲が落ちてきたシニア犬や、お散歩後の水分・エネルギー補給には、りんごやバナナなどの果物が最適です。

消化吸収の良い糖質が含まれており、すぐにエネルギーとして活用できます。

りんごには整腸作用が期待できる「ペクチン」が豊富です。ただし、りんごの皮や芯、種は必ず丁寧に取り除いて与えましょう。

果物は糖分が多いため、与えすぎると肥満の原因になります。1日の総カロリーの10%未満に抑えるのが理想的です。

消化を助ける!シニア犬が摂取したい栄養素3つ

シニア犬の消化を助け、体力を維持するためには、特定の栄養素を積極的に摂取することが大切です。

ここでは、特に重要な栄養素を3つご紹介します。

  1. 筋肉維持に必須な「高品質タンパク質」
  2. 関節と脳に良い「オメガ3脂肪酸」
  3. 腸内環境を整える「プロバイオティクス」

1:筋肉維持に必須な「高品質タンパク質」

高品質なタンパク質は、免疫細胞や酵素、そして何より筋肉の維持に欠かせない栄養素です。

年を取るとともに犬は筋肉を分解しやすくなるため、質の良いタンパク質摂取が重要です。

消化吸収率の良い鶏ささみや白身魚などの動物性タンパク質をしっかりと摂取することで、あなたの愛犬は、いつまでも元気いっぱいに散歩を楽しみ、活発に動けるでしょう。

ただし、腎臓病などの持病がある場合は、必ず獣医師と相談してください。

2:関節と脳に良い「オメガ3脂肪酸」

シニア犬が摂取すべき必須脂肪酸の代表格が、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)です。

これは体内で作ることができません。

オメガ3脂肪酸は、消化器の炎症を抑える作用があるだけでなく、関節の健康維持や脳機能の活性化にも非常に重要な役割を果たします。

魚油や亜麻仁油を日々のごはんに少量混ぜるだけで、被毛にツヤが出て動きもスムーズになる効果が期待できます。

3:腸内環境を整える「プロバイオティクス」

プロバイオティクスとは、ヨーグルトや納豆に含まれる生きた善玉菌のことで、腸内環境を整える非常に重要な栄養素です。

シニア犬の消化機能が低下すると、腸内の悪玉菌が増えやすくなり、下痢や免疫力の低下につながります。

納豆菌や乳酸菌といった善玉菌を積極的に摂取することで、腸内細菌のバランスが整い、消化吸収の効率もアップします。

無糖のプレーンヨーグルトや納豆を少量混ぜてあげるだけで手軽に摂取できるので、ぜひ試してみてください。

簡単!手作りごはんの調理法とレシピ

手作りごはんは愛犬の体に優しく、あなたも簡単に作れます。

ここでは、消化効率を上げる工夫と基本レシピをご紹介します。

消化効率を上げる3つの調理の工夫

愛犬の体調に合わせて食事の硬さや温度を調整し、この3つの工夫を取り入れるだけで、消化効率は劇的に向上します。

  • 加熱して柔らかくする:食材はすべて、トロトロになるまで茹でるか蒸すことで、胃酸が少なくても分解しやすくなります。
  • ペースト状または細かく刻む:食材はフードプロセッサーでペーストにするか、1mm以下のみじん切りにすることで、丸呑みしても喉に詰まらせず、消化吸収もスムーズになります。
  • 常温かぬるま湯程度に温める:冷たい食事は胃腸に負担をかけます。人肌程度(約40℃)に温めると、食欲増進にもつながります。

ペースト状にした場合でも、必ず飲み込みやすい温度(人肌)になっているか確認してから与えてください。

【レシピ】鶏肉と野菜のおじや風レシピ

鶏ささみとかぼちゃ、白米を使った、胃腸にとても優しいおじや風レシピです。

体力が落ちたシニア犬の消化にぴったりです。

材料 分量(目安) 栄養・ポイント
鶏ささみ/胸肉 20g 高品質タンパク質、細かく刻む
かぼちゃ 30g 食物繊維、柔らかく煮る
白米/うどん 少量(10g) エネルギー源
昆布だし(無塩) 適量 水分補給、風味づけ

【作り方】

  1. 肉を茹でて細かく刻む。
  2. かぼちゃを蒸して皮を剥き、フォークで潰す。
  3. 鍋に白米、昆布だし、1と2をすべて入れ、とろみがつくまで煮込む。
  4. 人肌程度に冷ましてから与える。

このおじやは、一度に多量に与えず、愛犬が食べきれる量を調整してください。残った場合は、冷蔵保存して2日以内に使い切るようにしましょう。

まとめ|消化に良い食べ物で愛犬の健康維持

この記事では、シニア犬の消化の良い食べ物や、衰えた体に不可欠な栄養素、そして簡単に作れる手作りレシピについて解説してきました。

愛犬が年を重ねることは不安かもしれませんが、食事で健康を支えることこそ、あなたにしかできない最高の愛情表現です。

最後に、消化に良い食べ物を与えるためのポイントを復習しましょう。

  • 食材選び:鶏ささみ・白身魚・豆腐などの高品質低脂肪タンパク質を選ぶこと。
  • 栄養素: 筋肉・免疫維持のためにオメガ3脂肪酸やプロバイオティクスを積極的に摂取すること。
  • 調理法: 柔らかく煮る、ペーストにする、ぬるま湯で温めてから与えること。

愛犬が幸せそうに食べる姿は、何物にも代えがたい喜びです。

今日から、愛犬に優しい食事に変えて、活き活きとした生活を手に入れましょう。

シニア犬に子犬用フードをあげても大丈夫?OK条件と注意点【専門家解説】

大場聖也

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幼い頃から犬が大好きで、幼稚園の頃には犬の図鑑をボロボロになるまで読み込んでいた。 10歳のとき、不登校だった私を支えてくれたのが当時飼い始めた愛犬だった。...

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