プラチナドッグの「冷え」、気づいてあげていますか?

COLUMN

寒がりになったのは年齢のせい?体を守るための冷え対策ガイド

はじめに

プラチナ期の愛犬が「前より寒がる」「朝晩の動きがぎこちない」「床で丸くなって震える」——そんな様子が増えていませんか。犬は言葉で不調を伝えられないからこそ、小さなサインから体調を読み取り、環境とケアで先回りすることが大切です。本稿では、プラチナドッグの「冷え」に焦点を当て、原因の整理から今日からできる対策、受診の目安までをまとめました。できることから一つずつ、愛犬に合った“ぬくもり”を整えていきましょう。

※本記事は一般的な情報です。持病がある、急な悪化が見られるなどの場合は、自己判断せず必ず獣医師に相談してください。

「冷え」に気づくサイン

  • 耳・肉球・お腹側が触ると冷たい
  • 丸まって寝る時間が増え、動きが鈍い
  • 関節がこわばり、起き上がりや歩き始めに時間がかかる
  • 排泄をためらう、飲水量が減る
  • 食欲不振や軟便など消化の不調
  • 震え、浅い呼吸、活動量の低下

冷えの主な原因

環境要因(温度・湿度・床)

寒い季節や冷たい床、乾燥した空気は体温低下を招きます。特に冬場のフローリングは体温を奪いやすく、湿度不足は皮膚や呼吸器にも負担をかけます。

筋肉量・代謝の低下

プラチナ期には筋肉量や基礎代謝が自然に減り、熱を作る力が弱まります。動く機会が減るとさらに筋力低下が進み、冷えやすくなります。

疾患・薬の影響

甲状腺機能低下症、心臓病、関節疾患などは体温調節を妨げる要因です。服薬中の薬が代謝に影響する場合もあります。

今日からできる環境づくり

室温・湿度の管理

室温は20〜23℃、湿度は50〜60%を目安に保ちましょう。エアコンやヒーターは直風を避け、加湿器を併用すると快適です。

寝床と床対策

厚みのあるマットやベッドで床からの冷気を遮断します。滑り防止マットやカーペットも有効です。冬は毛布やペット用ヒーターを追加しましょう。

散歩とウェア

外出時は防寒ウェアを着用し、冷たい風や雨雪を避けます。散歩は日中の暖かい時間帯が理想です。

足裏・被毛ケア

肉球の乾燥やひび割れは冷えを悪化させます。保湿ケアを行い、足先やお腹周りの毛は適度に整えましょう。

入浴・温罨法

ぬるま湯での短時間入浴や蒸しタオルで体を温める温罨法は血流促進に役立ちます。ただし心臓病や皮膚疾患がある場合は獣医師に相談を。

食事と栄養の見直し

温かい食事やスープ仕立てのフードは体を内側から温めます。たんぱく質や良質な脂質は熱産生に必要です。生姜やかぼちゃなど体を温める食材を取り入れるのも良いでしょう。

毎日の習慣づくり

軽い運動を継続し、血流と筋肉量を維持します。マッサージやブラッシングは血行促進とリラックス効果があります。生活リズムを整えることも体温維持に有効です。

要注意の症状と受診の目安

  • 震えや呼吸困難が続く
  • 歩行困難や意識がぼんやりする
  • 急な食欲不振や嘔吐・下痢
  • 体温が著しく低下している(37℃未満)

これらは緊急性が高く、低体温症や持病の悪化が疑われます。速やかに受診しましょう。

まとめ

冷えはプラチナドッグの健康に直結します。環境改善、栄養、運動、ケアの積み重ねで体温を保ち、寒い季節も快適に過ごせるようにしましょう。小さな変化に気づき、早めに対応することが何よりの予防です。

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