老犬のダックスの変化とケア方法|寿命からケアのポイントまで解説
「最近、小さな段差でも愛犬がつまずくことが増えた」
「ごはんをよく残すようになったけど、体調が悪い?」
このように愛犬のダックスフンドが歳を重ね、不安に感じるママさんパパさんもいるのではないでしょうか。
ダックスフンドは一般的に7歳から8歳頃になると老犬と呼ばれます。
そのため、7歳を過ぎた頃から、シニア期に合わせた適切なケアを取り入れることが大切です。
この記事では、老犬のダックスに見られる老化のサインから後ろ足の衰えの原因、健康寿命を延ばすためのケアのポイントまで解説します。
ダックスフンドは何歳から老犬?人間年齢の換算と平均寿命

まずは、ダックスフンドが老犬と呼ばれる年齢の目安や平均寿命、人間年齢への換算について解説します。
老犬と呼ばれる年齢の目安と平均寿命
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ダックスフンドは、7歳から8歳を迎えるとシニア期に入るとされています。
そのため7歳をすぎたあたりから、長時間の散歩を嫌がったり食欲が落ちたりなどの老化のサインが見られるようになります。
平均寿命はおおむね13歳から16歳程度と考えられており、犬種全体で見ても比較的長生きな犬種といえるでしょう。
毎日の食事や運動など適切に管理できていれば、平均寿命よりも長生きする可能性があります。
愛犬にすこしでも長生きしてもらうためにも、年齢に合わせたケアを継続しましょう。
人間年齢への換算表

環境省が公開している「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」によると、小型犬は最初の2年で大きく成長し、その後は1年経過するごとに、人間の4歳分ずつ歳をとるとされています。(※1)
具体的な年齢の換算を以下の表にまとめました。
| 犬の年齢 | 人間の年齢 |
| 1歳 | 15歳 |
| 2歳 | 24歳 |
| 3歳 | 28歳 |
| 4歳 | 32歳 |
| 5歳 | 36歳 |
| 6歳 | 40歳 |
| 7歳 | 44歳 |
| 8歳 | 48歳 |
| 9歳 | 52歳 |
| 10歳 | 56歳 |
| 11歳 | 60歳 |
| 12歳 | 64歳 |
| 13歳 | 68歳 |
| 14歳 | 72歳 |
| 15歳 | 76歳 |
10歳を迎えると、人間でいう50代半ばの年齢に達し、18歳では米寿と同じ88歳になります。
人間年齢を目安にしながら、愛犬の体に負担をかけない穏やかな生活環境を整えてあげましょう。
老犬ダックスに見られる4つの老化サイン

愛犬がシニア期を迎えると、若いころには見られなかった心身の変化が見られます。
ここからは、老犬のダックスによく見られる4つの代表的な変化について解説します。
老化のサインにいち早く気づき、愛犬に寄り添うケアを取り入れましょう。
①運動量の低下や動きの変化

犬は歳をとると筋力や体力が低下し、日中の睡眠時間が長くなったり、動くのを嫌がったりするケースが多くなります。
具体的にダックスフンドの運動量が低下した際に見られるサインは以下のとおりです。
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愛犬の行動に変化が見られたら、無理に運動させる必要はありませんが、適度な運動は不可欠です。
愛犬のペースに合わせて運動量を調整し、ケガを予防する環境を整えましょう。
②食欲・消化機能の変化

ダックスフンドは歳を重ねるとともに、消化器官の働きが弱まる傾向があります。
そのため、これまでと同じ量のごはんを与えても、途中で食べるのをやめたり、食いつきが悪くなったりするケースが見られます。
また、老化によって嗅覚や味覚も鈍くなりやすく、いつも喜んで食べていたフードを急に食べ渋るようになるのも珍しくありません。
ただし、まったく食べない状態が数日続く場合は、老化ではなくほかの病気が隠れている可能性があります。
ごはんだけでなく大好きなおやつも食べない場合は、迷わず動物病院を受診しましょう。
③視力・聴力の衰え

ダックスフンドは歳をとると、目や耳の機能が少しずつ衰えてきます。
視力が落ちると家具にぶつかったり、わずかな段差でつまずいたりすることが増える可能性があります。
また、聴力が低下すると名前を呼んでも反応しにくくなる傾向です。
目や耳が不自由になると、犬は不安を感じて攻撃的になる場合があります。
愛犬の視力や聴力の変化に気づいたら、生活環境が安全な状態になっているか確認しましょう。
④認知機能による行動の変化

犬は老化が進むと脳の働きが変化し、以前とは違う行動をとる場面が増えてきます。
シニア犬の認知機能が低下したときに見られる行動は以下のとおりです。
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愛犬が排泄の失敗や無駄吠えを繰り返すのは、決してわざとではないと理解する姿勢が不可欠です。
叱るのではなく、不安を取り除けるように優しく声をかけながら、穏やかな気持ちで寄り添ってあげましょう。
老犬のダックスに多い後ろ足の衰えの原因と対策

ダックスフンドは胴長短足という特有の体型をしており、日々の生活で足腰に負担がかかりやすい犬種です。
毎日の負担が積み重なることで、歳をとったときに後ろ足のトラブルを抱える割合が高くなる傾向にあります。
ここでは、ダックスフンドの後ろ足が弱る原因や具体的な対処法を解説します。
原因①後ろ足の筋力低下

老犬のダックスフンドは、加齢による後ろ足の筋力低下に注意が必要です。
老犬は運動量が減って筋肉が落ちやすく、後ろ足の筋力低下によって胴体の重さを支えきれなくなる恐れがあります。
後ろ足の筋力が低下している場合は、以下のようなサインが見られます。
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愛犬の歩き方に違和感を覚えたら、筋肉が衰えているサインだと認識しましょう。
原因②椎間板ヘルニアなどダックスに多い関節の病気

ダックスフンドは、特徴的な体型ゆえに椎間板ヘルニアをはじめとする関節の病気が多い犬種です。
胴が長く足の短いダックスフンドの体型は、腰や背骨にダメージが蓄積しやすいとされています。
ダックスフンドに多い病気と代表的な症状として、いくつか例を見ていきましょう。
| 病名 | 特徴 | 症状 |
| 椎間板ヘルニア | 背中と椎骨の間にあるクッションが飛び出し、神経を圧迫する | 後ろ足が麻痺して動かなくなる |
| 変形性関節症 | 関節の軟骨がすり減り、痛みと炎症を引き起こす | 立ち上がるときに痛がる |
| 膝蓋骨脱臼(パテラ) | 膝のお皿が外れて痛みを伴う | 後ろ足をひきずる |
紹介した病気は発見が遅れると、寝たきりになる危険性があります。
愛犬の歩き方に異常を感じたときは、痛みが悪化する前に動物病院で診察を受けましょう。
歩きにくそうな愛犬をサポートする生活環境の工夫

後ろ足が弱ってきたダックスフンドは、無理に歩かせると関節を痛めてケガをする可能性があるため、歩行を助ける生活環境の工夫が欠かせません。
愛犬が室内外で安全に過ごすための具体的な対処法を、以下の表にまとめました。
| 場面 | 対処法 |
| フローリングで滑る | 部屋全体にカーペットやマットを敷き詰める |
| ソファやベッドに上ろうとする | スロープや犬用の階段を設置して段差をなくす |
| 足がもつれて立てない | 老犬用の歩行補助ハーネスやカートを活用する |
ダックスフンドの腰に負担をかけないよう、安全で快適な住環境を整えてあげてください。
ダックスの健康寿命を延ばす!老犬向けのケアのポイント

愛犬と少しでも長く一緒に過ごすためには、シニア期に合わせた毎日のケアが不可欠です。
ここからは、老犬のダックスフンドの健康を守るために実践したい3つのケアのポイントを解説します。
シニア向けフードへ切り替える
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ダックスフンドが7歳から8歳を迎えたら、毎日の食事をシニア向けのフードへ切り替えましょう。
加齢によって代謝が落ちた老犬に成犬用を与え続けると、カロリーオーバーで肥満になる恐れがあります。
体重の増加は、短い足や腰の関節に過度な負担がかかってしまいます。
また、胃腸の働きも弱まるため、成犬用のフードでは消化不良や下痢を引き起こすケースも少なくありません。
愛犬の体への負担を減らすには、消化しやすく栄養バランスも整ったシニア向けのフードを選びましょう。
無理のない運動で筋力を維持する

老犬になっても寝てばかりではなく、無理のない範囲で毎日の運動を継続することが大切です。
適度な運動は筋力を維持し、ダックスフンドの腰や背骨を守ることにつながります。
シニア期の愛犬でも取り組みやすい運動は、以下のとおりです。
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若いころと同じ運動量を確保する必要はありません。
愛犬の様子を観察して、無理なく継続できる運動を見つけてみてください。
定期的に健康診断を受ける

ダックスフンドがシニア期に入ったら、動物病院で定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
健康診断は、老化による体の変化や隠れた病気を早期に発見し、迅速な治療につなげられます。
犬は言葉で不調を伝えられないため、ママさんパパさんが気づかないうちに病気が進行するケースもめずらしくありません。
最低でも半年に1回を目安に検査を受け、愛犬の健康状態をチェックしてもらいましょう。
まとめ|老犬ダックスの変化に寄り添い健やかな毎日を

ダックスフンドは7歳から8歳を目安にシニア期を迎えます。
そのため、7歳を過ぎたあたりから、年齢に合わせた食事や運動のケアを取り入れることが不可欠です。
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愛犬のペースに寄り添いながら、正しいケアを行い、健やかで穏やかな毎日を楽しみましょう。
<参考文献>

















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