鹿肉ドッグフードは老犬にいい?おすすめメーカーと注意点【犬の管理栄養士解説】
老犬になると、食べる量は変わっていないのに太ってしまったり、たくさん食べても痩せてしまったりしますよね。
また、筋肉量もだんだんと落ちていってしまうものです。
「何か良いフードやトッピングはない?」とお悩みのママさん・パパさんは多いでしょう。
そこで犬の管理栄養士の私は、今回、多くのわんちゃんに人気の「鹿肉ドッグフード」に注目しました。
鹿肉が老犬に良い理由やおすすめのメーカー3選を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
鹿肉ドッグフードが老犬にいいと言われる4つの理由

鹿肉をメインに使ったドッグフードが老犬にいいと言われるのは、主に以下の4つの理由からです。
鹿肉ドッグフードが老犬にいい理由
- 嗜好性が高く、喜んで食べてくれる傾向がある
- 高タンパク質・低脂質で、体重管理がしやすい
- 筋肉維持のサポートや貧血対策となる栄養素が豊富
- 比較的アレルギーを起こしにくい新奇タンパク源
それぞれ詳しく解説していきます。
①嗜好性が高く、喜んで食べてくれる傾向がある

鹿肉をメインに使ったフードは香りが強いものが比較的多く、食いつきが良い傾向があります。
これは、私がこれまで300種類以上のドッグフードを調査したり、多くのわんちゃんの話を見聞きしてきて感じたものです。
もちろん食の好みには個体差があるので、中には食いつかない愛犬もいるかもしれません。ですが、私の愛犬でいえば、魚や鶏のフードよりも喜んで食べていましたよ。
老犬になると、加齢や持病などの様々な理由でドッグフードの食いつきが悪くなりがちですが、まずはご飯をしっかり食べてもらうことが健康維持の重要なポイントです。
そのため、食いつきの良さが期待できる鹿肉フードは老犬におすすめと言えます。
②高タンパク質・低脂質で、体重管理がしやすい

鹿肉は高タンパク質・低脂質なので、鹿肉をメインにしたフードも同様に、体重管理がしやすい栄養バランスになっていることが多いです。
代謝の低下や運動量の減少から太りやすくなる老犬にはうれしい栄養バランスと言えます。
ただし、鹿肉を使ったフードが必ずしも高タンパク質・低脂質の設計になっているとは限らないので、その点には注意が必要です。
鹿肉フードの注意点はこの記事の後半で解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
③筋肉維持のサポートや貧血対策となる栄養素が豊富

鹿肉には、筋肉維持のサポートとなるタンパク質・鉄分・ビタミンB群が豊富に含まれています。
筋肉を構成するタンパク質を補い、ビタミンB群がその代謝を手助けし、鉄分が筋肉を動かすための酸素を運搬するサポートを行うのです。
また、鉄分は貧血対策にも役立つ栄養素として知られていますね。
このように鹿肉は、老犬が悩みがちな筋肉量の低下や貧血に対応しやすい栄養素を含んでいる良質な食材です。
④比較的アレルギーを起こしにくい新奇タンパク源

鹿肉のような比較的珍しいタンパク源は、牛肉や鶏肉よりも食物アレルギーを起こしづらい肉とされています。
食物アレルギーは老犬になってから発症することも珍しくないので、アレルギー対策をしたいときには低アレルギーの鹿肉はぴったりでしょう。
もちろん、アレルギー反応を起こす食材には個体差があるので、必ずしも鹿肉でアレルギーが起きないとは言えません。
ですが、鹿肉フードは多くのわんちゃんからアレルギー対策用として人気を集めています。
老犬が食べやすい鹿肉ドッグフードの種類

鹿肉ドッグフードには、ドライフード・生肉・ウェットフードなどの複数の種類があります。
その中でも特に老犬におすすめなのは、低温調理で加工されたドライフードやウェットフードです。
低温調理のドライフードは、素材の栄養価を損ねないよう工夫されているほか、粒が硬すぎない傾向があります。
また、ウェットフードは柔らかく香りが強いうえに水分も同時に摂ることができるのが特徴です。
どちらも老犬が食べやすいので食が進みやすく、消化の面でもメリットがあると言えます。
ちなみに、冷凍で販売されている鹿の生肉は、向かない老犬もいるのでよく検討しましょう。
私の愛犬は生肉が大好きでよく食べていたのですが、体質に合わずお腹を壊してしまうわんちゃんも見てきました。
老犬のお腹は若い頃よりもとてもデリケートなので、生鹿肉なら加熱調理(味付けなし)して与えるのがおすすめですよ。
もし生で与えるときは、必ず少量からはじめ、保存管理についてはメーカーの指示を守るようにしてください。
老犬にもおすすめの鹿肉ドッグフードメーカー3選
それでは、私がおすすめする鹿肉ドッグフードメーカー3選を紹介します。
「鹿肉」と謳っていても使用量が少ないフードもある中で、どれも鹿肉をたっぷり使って無添加調理したものです。ぜひチェックしてみてください。
TASHIKA

画像出典:公式サイト
TASHIKA(たしか)は、兵庫県産の日本鹿を使用しているフードメーカーです。
鹿肉をフードの60%にも配合したドライフードや、鹿もも肉のジャーキー、鹿肉の冷凍ミンチなども販売しています。
鹿の調理から加工まで、ヒューマングレードの食品基準を満たした清潔で安全な自社工場で行われているのも特徴です。
トッピングとして鹿肉をプラスしたいときや、高タンパク質のフードを探しているときに特におすすめできます。
ドッグスタンス

画像出典:Amazon
ドッグスタンスは、京都産の鹿肉を使ったラインナップが充実しています。
ドライフードは栄養バランス別に6種類もあり、漢方を配合したシニア犬用なども人気です。
また、ウェットフードは腎臓の健康に配慮したものや、鹿肉と同じように嗜好性の高い馬肉をミックスしたものも用意されています。
老犬が選びやすいものが多く、また私の愛犬も香りに大喜びしていたので、食いつきの良い鹿肉フードを探しているときに特におすすめです。
メゾンドジビエ

画像出典:Amazon
メゾンドジビエは、「国産ジビエ認証」を取得した施設の鹿肉だけを使用しているメーカーです。
鹿肉以外の食材にも一部オーガニック食材を使うなど、品質にこだわりを持っているブランドでもあります。
ウェットフードやジャーキーを中心に、総合栄養食のドライフードやふりかけも販売しているので、鹿肉をメインにしたいときも、トッピングに使いたいときも選びやすいでしょう。
特に、手作りごはんのようなリゾットタイプのウェットフードが注目されているので、噛む力が弱くなってきた老犬はチェックしてみてください。
老犬に鹿肉ドッグフードを購入するときの注意点
鹿肉ドッグフードを買う前に気をつけること
- 主食用かトッピング用か確認する
- 愛犬にとってカロリーが低すぎないか確認する
- 鹿肉の品質や加工の安全性を確認する
鹿肉ドッグフードの中には、総合栄養食ではなく一般食として販売されているものも多々あります。
主食として与えるご飯を探しているのであれば、総合栄養食の鹿肉ドッグフードがおすすめです。
ただ中には、一般食と表記していてもメーカーが主食として与えられるとしている商品もあります。
そういった商品を選ぶ時は、どの栄養素が不足しているのか、それによって愛犬に影響がないかを確認してから購入しておくと安心です。
また、鹿肉ドッグフードの中にはカロリーが低いものもあります。老犬を太らせたい場合は不向きであることがあるので、カロリーもチェックしておきましょう。
そして最後に、鹿肉の品質や加工についてです。鹿肉の狩猟・加工方法によっては、狩猟する際に使用する鉛の成分が残留してしまう可能性があります。
多くの国産鹿肉フードは安全性を確保したうえで商品化していますが、公式サイトで捕獲方法や加工について公表しているか確認しておくと安心です。
鹿肉ドッグフードは老犬の食いつきアップや健康維持におすすめ

鹿肉は、多くのわんちゃんが喜んで食べる傾向のある肉です。高タンパク質・低脂質であり、鉄分やビタミンB群を豊富に含んでいます。
老犬の食事量アップや、体重管理、筋肉量の維持、アレルギー対策などにおすすめです。
ドライフードやウェットフード、生肉などもあるので、愛犬が食べやすいものを選んで試してみてくださいね。















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