老犬に餌台は必要?100均・家にあるもので代用する方法を犬の管理栄養士が解説
シニア期の愛犬がもっと楽にご飯を食べられるように、餌台(食事台)を検討しているママさん・パパさんは多いですよね。
餌台は高さも形も様々な製品が販売されているので、うちの子に合うのはどれだろうと悩んでしまうこともあるでしょう。
また、お金のかかるシニア期ですから、価格の面で購入を躊躇してしまうこともあるかもしれません。
そこで今回は、犬の管理栄養士の私が、100均や自宅にあるもので餌台を作る方法と市販のおすすめの餌台を紹介します。
実際の使用感も含めて紹介しますので、選び方や餌台が必要な理由と合わせてチェックしてみてくださいね。
シニア犬に餌台(食器台)が必要な理由

シニア犬に餌台が必要と言われるのは、食事中の姿勢による体の負担を軽減し、安定期的にご飯を食べ切れるようサポートできることが理由です。
シニア犬はしっかりとご飯と水分をとることが健康管理の重要なポイントになるので、愛犬に合った餌台は大切な存在と言えます。
では、餌台が必要な理由を、次の3つのポイントにわけて詳しくみていきましょう。
■シニア犬に餌台が必要な理由
- 楽な姿勢で食べられる
- むせたり、吐き戻しするリスクを防ぐ
- ご飯を完食しやすくなる
餌台が必要な理由を理解することで、より愛犬に合う製品を選びやすくなりますよ。
1. 楽な姿勢で食べられる

シニア犬になると、筋力の低下や持病の影響などにより、ご飯を食べるために首を大きく下げたり前足に体重をかける姿勢を維持するのが辛くなります。
餌台を使うことで、食器を愛犬の肩の高さ付近に合わせることができるので、首や腰、前足などにかかる負担を軽減してあげられるのです。
シニア期は関節トラブルやヘルニアなどを抱えている愛犬も増えてくるので、楽な姿勢で食べれられるように工夫してあげましょう。
2. むせたり、吐き戻しするリスクを防ぐ

シニア犬になると、食事や水分を飲み込む力(嚥下機能)が少しずつ低下していきます。ご飯をうまく飲み込めずにむせてしまったり、吐き戻してしまうリスクが高い状態です。
高さの合う餌台を使って、ご飯やお水をスムーズに飲み込めるようサポートしてあげる必要があります。
うまく飲み込めなかった食べ物などが誤って気管に入ってしまうと、誤嚥性肺炎という病気を引き起こしてしまう可能性があるため注意しましょう。
3. ご飯を完食しやすくなる

シニア犬は嗅覚の低下や持病などの様々な影響により、ただでさえ食欲が落ちやすい状態です。
これに姿勢の辛さが加われば、ご飯を食べ残したり、食べたくても食べられないという愛犬も出てきます。
愛犬に合う高さや角度の餌台で、ストレスなくご飯を食べられるようにし、できるだけ食欲維持するサポートをしてあげましょう。
シニア犬に餌台が必要なサイン
餌台が必要なシニア犬のサイン例
- 食事中にむせる
- 食べながらよくフガフガ言っている
- 食べづらそうに首を上下させることがある
- 食べるのを途中でやめてしまう
- 前足が突っ張っている
- 足の踏ん張りが利かない
- フードや水をボロボロこぼす
- 食べていても舌からこぼれ落ちる
食事中に上記のような様子がみられる愛犬は、何らかの理由で食べづらさを感じている可能性があります。
餌台でサポートできることもあるので、愛犬に合う製品を選んでみましょう。
ただし、口腔内の疾患や、関節・神経系の疾患が隠れていることもあるので、餌台選びと合わせて1度かかりつけの獣医師に相談してみることも必要です。
シニア犬がご飯を食べやすくなる餌台の選び方

シニア犬がご飯を食べやすくなるような餌台を選ぶには、まず愛犬の体高を測り、食べ方をよく観察しておくことが大切です。
そのうえで、次の3つの選び方のポイントを参考にしてみてください。
シニア犬の餌台選びのポイント
- 餌台の高さは肩から胸の位置あたりに合わせる
- 傾斜の度合いを変えられるものがおすすめ
- 安定感があり動かないことが大切
それぞれ詳しく説明していきます。
①餌台の高さは肩から胸の位置あたりに合わせる

餌台の高さは、基本的に愛犬の肩から胸の位置あたり(体高)に合わせるようにしましょう。
体高に合わせることで、愛犬が首を軽く下げたときに口元が無理なくお皿に届くあたりの高さになるはずです。
最近ではある程度高さを調整できるタイプの餌台も多いですが、犬は個体差が大きい動物なので、必ず床から愛犬の肩の位置までの高さを測ってから購入するようにしましょう。
私の愛犬は大きめの小型犬でしたが、小型犬〜中型犬用の餌台では低すぎて使うことができず、大型犬まで対応したものを利用していました。
②傾斜の度合いを変えられるものがおすすめ

フラットな餌台と傾斜がついた餌台のどちらが食べやすいのかは愛犬によって異なるため、斜め置きと平置きどちらにも対応した餌台であると便利です。
特に、短頭種や少食の小型犬などでは、傾斜がつけられる餌台のほうが食べやすい傾向があります。
また逆に、ミニチュアダックスのような鼻の長い犬種や大型犬は、フラットな台のほうが向いているでしょう。
ちなみに、愛犬に合う高さの餌台に傾斜機能がない場合は、傾斜のついたフードボウルを載せることで対応できます。
③安定感があり動かないことが大切

餌台が不安定では、食事中に動いてしまい食べづらかったり、ご飯がこぼれてしまうことがあります。デザイン性よりも安定感を重視した餌台がおすすめです。
特に、シニア犬の中でもまだまだ元気のある子では、動く食器を追って早食いになってしまうこともあるため、健康にもよくありません。
また、食欲が落ちているシニア犬では、食べづらさから余計に食が進まなくなる可能性もあります。
もし検討中の餌台の安定感が気になるときは、滑りづらい食事マットを併用すると良いでしょう。
100均グッズや家にあるもので餌台をつくる方法

実は、100均で販売されているグッズや、家出にあるものでも餌台を作ることができます。
私は実際に、100均で購入した木製のインテリアボックスをひっくり返して愛犬の食事台にしていました。
その当時の愛犬には高さがちょうどよかったことが理由です。ただ、防水性はないので、お水を飲んだ後にこぼれた水滴はまめに拭き取るようにしていました。
また、愛犬がシニア期に入ってからは、自宅にある重めの本やジョイントマットを重ねて餌台代わりにしていたこともあります。
高さの調整が必要なときは、本やマットの数を減らしたり増やしたりすればいいだけなので便利ですよ。
ただし、安定感はあまりないので、壁際に設置したり、お食事マットを併用するといった滑り止め対策は必須です。
犬の管理栄養士が選ぶシニア犬におすすめの餌台(食器台)
続いては、私がおすすめする市販の餌台を紹介します。
iDog Living Keat キート|2,970円 / Sサイズ

チワワやミニチュアダックスなどの、体高が低めのシニア犬におすすめの餌台です。
ほどよく傾斜がついているので、無理に首を曲げなくてもお皿の奥までご飯を食べやすいつくりになっています。
軽量ですし、一見、頑丈そうには見えないのですが、犬の管理栄養士仲間が6年間使用していても傷ひとつ付きませんでした。
それでいてデザイン性も高いので、多くの飼い主さんが愛用しているところも目にしたことがあります。
滑り止めシート付き・多少の水であれば弾く仕様など、手作りのものとは違い、ペット専用の餌台として使いやすいポイントを抑えていますよ。
トイプードルなどの足の長い愛犬は、こちらのSサイズより3㎝ほど高さのあるLサイズがおすすめです。
また、平置きタイプも販売されているので、小柄な小型犬種であれば多くの愛犬が合わせやすいでしょう。
※専用のフードボウルは別売りですが、サイズが合えば専用のお皿以外でも使えます。
| 価格(税込) | Sサイズ:2,970円 Lサイズ:3,080円 |
| サイズ | Sサイズ:奥行き17㎝、最大の高さ約11㎝、幅16cm 穴の直径11.5cm Lサイズ:奥行き17㎝、最大の高さ約14㎝、幅16cm 穴の直径11.5cm |
| カラーバリエーション | ブラウン、ナチュラル、ホワイト、ブラック |
| 素材 | シナ合板 両面仕上げ(ベニヤ) |
| 重さ | ブラウン・ナチュラル/約280g ホワイト・ブラック/約320g |
シニア犬の餌台に関するQ&A

ここでは、シニア犬の餌台にまつわるよくある質問にお答えしていきます。
Q. シニア犬の餌台は何cmがベスト?
A.ベストな高さは愛犬によって異なるため一概には言えません。愛犬の体高を測るようにしましょう。
また、ママさん・パパさんがお皿を手で持って、愛犬が立った状態でどの高さなら食べやすいかを検証してみるのもおすすめです。
ただし、ミニチュアダックスのような体高が低い犬や、立つ姿勢自体が負担となってきたシニア犬には、餌台が不要である場合もあります。
その場合は、愛犬が最も楽な姿勢で食べられる高さの食器を選んだり、ママさん・パパさんが食事のサポートしてあげましょう。
Q. 餌台の位置が高すぎてもだめ?
A.餌台の位置が高すぎても食べづらさにつながってしまうことがあります。
愛犬の体高に合わせて、肩やお腹の位置あたりにお皿がくるような餌台から試して、愛犬の様子に合わせて調整してみてください。
安定感にさえ気をつければ、自宅にある本などを餌台の下に置いて、もう少し高さを出すこともできます。
Q. 水飲みも餌台に乗せたほうがいい?
A.水飲み用のボウルも餌台に乗せるほうが良いでしょう。
ご飯を食べるときと同じように、首を大きく下げる姿勢でお水を飲むと、姿勢が辛いだけではなく誤嚥につながります。
水分不足を防ぐためにも、餌台をうまく使って、愛犬が飲みやすいような位置・高さに水飲み容器を設置してあげましょう。
まとめ:シニア犬は餌台を使って食事のサポートをしよう

シニア犬にとって、ご飯を食べることは何よりも大切です。
しかし、加齢や持病の影響により、床に直置きしたフードボウルから食事をとると体に負担がかかってしまうことがあります。
大切な家族にいつまでも元気でいてもらえるように、愛犬に合う高さの餌台を使ってサポートしてあげましょう。
購入の際は、餌台の傾斜の有無や安定感などもチェックしてみてくださいね。
皆さんの愛犬にとって、ご飯がより食べやすい餌台が見つかりますように。

















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