シニア犬の肉球ケアガイド!老化による変化と今すぐできる対策
「最近、愛犬がフローリングで滑りやすくなった。」
「足裏がガサガサで硬くなっているけれど、病院に行く必要がある?」
シニア犬の肉球の変化について、このような悩みを抱えていませんか。
肉球が乾燥したりひび割れたりするのは、加齢による乾燥や血行不良が原因です。
肉球の弾力が落ちた状態を放置すると、関節や腰を痛める危険が高まるため、日々の保湿ケアや滑り止め対策が欠かせません。
本記事では、肉球トラブルの原因から危険な病気のサイン、自宅でできる肉球ケアまで解説します。
シニア犬の肉球に起こる変化と原因

年齢を重ねると、弾力が失われたり色が薄くなったりと肉球にもさまざまな変化が現れます。
ここでは、シニア犬の肉球によく見られる3つの変化と原因について解説します。
【乾燥】ガサガサになる・硬くなる

シニア犬の肉球がガサガサに硬くなるのは、水分量が低下し乾燥していることが原因です。
犬は年齢を重ねるにつれて、皮膚の潤いを保つ機能が徐々に弱まるとされています。
十分な水分を保てなくなった肉球は、本来の弾力のあるしなやかさを失い、表面がゴワゴワと硬化してしまいます。
硬くなった肉球は本来の弾力を失い、フローリングなどで滑りやすくなるため、注意が必要です。
【血行不良】色が薄い・冷たい

肉球の色が薄い、または冷たい場合は、血行不良を疑いましょう。
シニア犬になると、運動量の低下や筋肉量の減少により、足先まで血液が巡りにくくなることがあります。
とくに運動量が減った老犬は、血液を全身に巡らせる力が弱まりやすくなり、肉球の色が薄くなったり冷たくなったりする原因となります。
冷えや血色の悪さは健康状態を知る指標になるため、日ごろから肉球を触って確認する習慣をつけましょう。
【免疫力低下・乾燥】ひび割れ・皮がむける

肉球にひび割れや皮がめくれる症状があるときは、免疫力の低下や乾燥が影響していると考えられます。
犬は加齢によって免疫力が落ちると、皮膚のバリア機能が正常に働かなくなります。
さらに、乾燥によって柔軟性を失った肉球は歩行時の負荷に耐えきれず、ひび割れや皮むけなどを引き起こすのです。
そのまま放置すると、傷口から細菌に感染して炎症を起こすケースも少なくありません。
出血や化膿がある場合は、自宅でケアをすると悪化する恐れがあるため、早急に動物病院を受診しましょう。
シニア犬の肉球トラブルが及ぼすリスク

高齢になった犬の足裏の変化を放置すると、愛犬が痛みを感じたり、転んでケガをしたりする可能性が高くなります。
ここからは、シニア犬の肉球トラブルが引き起こす3つのリスクについて具体的に見ていきましょう。
肉球のグリップ力低下で滑りやすくなる

老犬の足裏が乾燥して硬くなると、フローリングなどの床で足が滑るケースが多くなります。
若いころは肉球に適度な弾力と水分があり、ブレーキの役割を果たします。
しかし、年をとって肉球から水分が失われると、床で踏ん張る力が弱くなり、滑りやすくなるのです。
シニア犬の足元が滑る危険がある日常の場面は、以下のとおりです。
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滑りやすい状態は愛犬に恐怖心を与えるため、滑らない環境を整えてケガを防ぐ対策が求められます。
踏ん張れないことで関節や腰に負担がかかる
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うまく踏ん張れない状態は、転ばないように無理な姿勢でバランスをとろうとするため、シニア犬の関節や腰に負担をかけます。
長期間にわたって不自然な歩き方を続けると、次のようなトラブルを引き起こす恐れがあります。
| 負担がかかる部位 | 引き起こされる主なトラブル |
| 膝(ひざ)の関節 | 膝蓋骨脱臼(パテラ)の悪化や靭帯の損傷 |
| 股関節 | 股関節形成不全の悪化や歩行困難 |
| 腰・背骨 | 椎間板ヘルニアの発症や慢性的な痛み |
一度関節や腰を痛めてしまうと、体力が低下した老犬は回復までにかなりの時間がかかります。
日々の生活で足腰を守るためにも、肉球の機能を維持するケアが欠かせません。
足元が滑るため歩きたがらなくなる
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肉球のトラブルで足元が滑るようになった犬は、過去に転んだときの痛みや恐怖心が記憶に残り、自ら歩くことを嫌がる傾向があります。
その結果、体を動かす機会が減り、筋力が落ちて寝たきりになるリスクが高くなるため注意が必要です。
歩く意欲が低下した老犬には、次のような行動の変化が見られます。
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愛犬が安心して歩けるように肉球のケアに力を入れて、動く意欲を取り戻すサポートをしましょう。
自宅でできるシニア犬の肉球ケア|保湿・マッサージ・毛の処理

シニア犬の肉球トラブルを防ぐためには、家庭での定期的なお手入れが欠かせません。
ここからは、自宅ですぐに実践できる対処法を3つ紹介します。
犬用クリームを使った保湿

シニア犬の肉球の乾燥を防ぐためには、犬用の保湿クリームを塗るのが効果的です。
クリームで肉球の水分と油分を補うと、硬くなった皮膚がやわらかくなり、フローリングなどで滑りにくくなります。
保湿クリームを塗る際の基本的な手順は、以下のとおりです。
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保湿は1日1回、乾燥が強い場合は朝晩の2回を目安に行いましょう。
ただし、人間用のハンドクリームには、犬の健康に害を及ぼす成分が含まれている場合があるため、必ず犬専用の保湿アイテムを使用してください。
血行を促進する肉球マッサージ

肉球の色が薄いときや足先が冷たいときは、優しくマッサージをしてあげましょう。
肉球のマッサージは、全身の血の巡りをよくして、血行不良による冷えの改善が期待できます。
マッサージをするときは、親指の腹を使って肉球の真ん中から外側へ円を描くように優しくなでます。
リラックスしているタイミングを見計らい、優しく触れて足先の血行を促してあげてください。
ただし、出血や炎症がある場合はマッサージで悪化する恐れがあるため、必ず獣医師に相談しましょう。
滑り止め効果を高める足裏の毛のカット

肉球の周りに伸びた毛は、定期的に短くカットすると滑り止め効果を高めることにつながります。
伸びた毛が肉球を覆い隠すと、フローリングの床で足元が滑る原因になります。
しっかりと肉球が床に触れる状態を保てば、踏ん張りがききやすくなるでしょう。
足裏の毛をカットする際には、小さめのバリカンを使用すると足裏にフィットしやすく、安全に毛を刈れます。
老犬は長時間立ったままでいると疲れてしまうため、寝転がったままの姿勢で切ったり、1日1本ずつカットしたりと、体力を奪わないような工夫が不可欠です。
シニア犬の肉球を守る滑り止め対策と環境づくり

老犬の肉球トラブルを防ぐためには、ケアだけでなく生活環境の見直しも大切です。
ここからは、シニア犬の肉球を守る具体的な滑り止め対策を3つ解説します。
室内外の環境を整えて、愛犬が安全に歩ける工夫を取り入れましょう。
フローリングに滑り止めマットやカーペットを敷く

シニア犬が室内で安全に過ごすためには、床に滑り止め効果のあるマットを敷くのを検討してみてください。
ツルツルとしたフローリングは、踏ん張る力が弱くなったシニア犬にとってケガのリスクが高い場所です。
シニア犬におすすめの滑り止め敷物・床材は以下のとおりです。
| 種類 | 特徴 |
| タイルカーペット | 汚れた部分だけを洗えるため衛生的で手入れが楽 |
| コルクマット | クッション性が高く転倒したときの衝撃を和らげる |
| クッションフロア | 表面がビニール素材で粗相をしてもすぐに拭き取れる |
床全体にカーペットを敷き詰めるのが難しい場合は、ベッドの近くや部屋の入口など、犬がよく通る場所を優先して対策しましょう。
また、毛足の長いタイプは愛犬の爪が引っかかりケガをする恐れがあるため、できる限り毛足の短い敷物を選ぶと安心です。
靴下や滑り止めシールを活用する

床の対策が難しい場合は、犬用靴下や肉球に貼る滑り止めシールの活用を検討しましょう。
犬の足裏を直接保護すれば、どこを歩いても足元が滑る危険を減らせます。
靴下と滑り止めシールは、それぞれ異なる特徴があるため、愛犬の性格や状態に合ったアイテムを選んでみてください。
| 種類 | 特徴 | 適している犬 |
| 滑り止め付きの靴下 |
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| 滑り止めシール |
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靴下を自分で脱いでしまう犬 |
アイテムを装着したあとは、犬が嫌がって不自然な歩き方をしていないか観察します。
また、靴下やシールを装着したままにすると誤飲の危険性があるため、ママさんパパさんが不在のときには外しておくことをおすすめします。
足への負担が少ない散歩コースを選ぶ

屋外を歩くときは、シニア犬の肉球に優しい散歩コースを選びましょう。
たとえば、硬いアスファルトの道は肉球への摩擦が強く、乾燥やひび割れを悪化させる原因になります。
一方で、土の道や芝生などクッション性のあるやわらかい地面であれば、足裏にかかる負担を軽減でき、関節や腰へのダメージを減らしながら運動を続けられます。
愛犬が痛みを感じずに歩ける道を選び、長く運動できる環境を整えることが大切です。
シニア犬の肉球に異変があるときの受診目安

シニア犬の肉球に普段と違う症状が見られた場合は、ケガや皮膚の病気が隠れている可能性があります。
ママさんパパさんが受診を判断するための危険なサインを、以下の表にまとめました。
| 肉球の症状 | 考えられるリスク |
| ひび割れて血がにじんでいる | 傷口から細菌が入り感染症を引き起こす |
| 赤くただれて膿が出ている | 免疫力低下による深刻な皮膚炎の疑い |
| 足先から嫌なニオイがする | 傷口の化膿、または真菌の繁殖 |
| 足を引きずり歩くのを嫌がる | 関節のトラブルや見えないトゲなどの異物 |
出血や化膿がある状態は、自己判断でケアすると、症状を悪化させる恐れがあります。
異常を見つけたときは迷わずに獣医師へ相談し、適切な治療を受けて愛犬の健康を維持しましょう。
まとめ|シニア犬の肉球ケアは健康寿命を支える
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シニア犬の肉球は、加齢とともに乾燥や血行不良が原因となり、ひび割れやグリップ力の低下などを引き起こします。
肉球の機能低下によるケガを防ぐため、以下のような自宅ケアを日常に取り入れましょう。
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安全に歩ける環境を整え、いつまでも元気な毎日をサポートしてあげてください。
















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