老犬におすすめの野菜11選!健康維持や食欲アップに役立つ食材を紹介
愛犬が老犬になると、「体にいいものを食べさせたい」「少しでも健康に役立つものを取り入れたい」と考えますよね。
私も4匹の高齢の愛犬と暮らしていたので、その気持ちが手に取るように分かります。
野菜は老犬にとって必須の食材ではありませんが、健康維持に役立つ栄養素が含まれているものもあり、上手に活用してほしい食材です。
ただし、老犬は若い頃に比べて消化機能や噛む力が低下しやすいため、種類や与える量には配慮が必要なので、正しい与え方を知っておきましょう。
そこで今回は、老犬におすすめの野菜を犬の管理栄養士が解説します。
与えてはいけない野菜や注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
老犬におすすめの野菜11選

では、さっそく老犬におすすめの野菜を見ていきましょう。
かぼちゃ

かぼちゃは、老犬の食事に取り入れやすい野菜のひとつです。
自然な甘みがあり、加熱するとやわらかくなるため、噛む力が弱くなった犬や、ドライフードだけでは食いつきが落ちてきた犬にも使いやすいでしょう。
β-カロテンやビタミンE、食物繊維を含み、健康維持をサポートする食材として活用できます。
ペースト状にすればフードに絡みやすく、少量でも風味づけになりますよ!
ただし、かぼちゃは野菜の中では糖質が多めです。肥満気味の老犬や糖尿病、膵炎の既往がある犬では、与える量に注意しましょう。
皮ごと食べられますが、必ずやわらかくなるまで加熱し、種とワタは取り除いて与えてください。
さつまいも

さつまいもは、エネルギー補給をしたい老犬や、少量でも満足感を出したいときにも向いている食材です。
加熱するとやわらかく甘みも増すため、老犬のおやつやトッピングとして使いやすいでしょう。
食物繊維を含むため、健康的な便通をサポートしたいときにも役立ちます。
ただし、食物繊維は多ければよいわけではありません。与えすぎると、下痢やお腹の張りにつながることがあるので注意が必要です。
与えるときは、柔らかくなるまで加熱し、皮をむいてから食べさせてあげてくださいね。
にんじん

にんじんは、β-カロテンを含む代表的な緑黄色野菜です。
β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持に関わります。
老犬に与える場合は、生のまますりおろすか、加熱してやわらかくし、細かく刻むかすりつぶすのがおすすめです。
にんじんは繊維がしっかりしているため、大きいままだと消化されにくいので注意しましょう。
彩りもよく、かぼちゃや鶏肉、白身魚などとも合わせやすいため、手作りトッピングにも使いやすい野菜ですよ。
小松菜

小松菜は、カルシウムや鉄、β-カロテン、ビタミンKなどを豊富に含む葉物野菜です。
シニア期は筋力や骨、歯の健康維持も意識したい時期なので、少量を食事に加える野菜としても取り入れやすいでしょう。
与えるときは、さっと茹でて、細かく刻んでから食べさせてあげてくださいね。
茎の部分は硬さが残りやすいため、老犬には葉先を中心に使うのがおすすめです。
キャベツ

キャベツは甘みがあり、好きな犬も多い野菜です。低カロリーなので、体重管理中の老犬のかさ増しにも使いやすいでしょう。
また、キャベツにはビタミンU、別名キャベジンが含まれており、胃酸の分泌を抑え、胃腸の粘膜を健康に保つサポートが期待できます。
老犬では、加齢による消化機能の低下や運動量の減少、薬の服用などによって胃腸の調子を崩しやすくなります。
そのため、胃腸に負担をかけにくい食材を取り入れたいときにも、キャベツは選択肢のひとつになるでしょう。
芯は硬く消化しにくいため取り除き、葉のやわらかい部分を加熱してから、細かく刻んで食べさせてあげてくださいね。
パプリカ

パプリカは、体内で増えすぎた活性酸素から細胞を守る働きをする抗酸化成分を豊富に含む野菜です。
老犬では、加齢に伴って体の酸化ストレスへの配慮も大切になるため、抗酸化成分を含む食材を積極的に取り入れてあげたいところ。
また、パプリカはピーマンより苦味が少なく、加熱すると甘みが出るため、このんで食べてくれる老犬も多いですよ。
ヘタ・種・白いワタを取り除き、茹でる・蒸すなどしてやわらかくして、細かく刻んでから与えましょう。
ブロッコリー

ブロッコリーは、ビタミンCやβ-カロテン、ビタミンEなどの抗酸化成分に加え、葉酸も豊富に含む野菜です。
さらに、ブロッコリー特有の風味や食感は好きな老犬も多く、おやつやトッピングとして手軽に与えやすいでしょう。
茎の部分は甘みがあるので、花蕾部分が苦手な老犬でも、茎は食べるということもよくありますよ。
生でも食べられなくはないですが、老犬では消化に負担がかかりやすいため、加熱して細かく刻んでから与えましょう。
トマト

トマトは、リコピンやβ-カロテンなどの抗酸化成分を豊富に含む野菜です。また、トマトには酸味や香り、うま味成分であるグルタミン酸が含まれています。
完熟したトマトほど甘みとうま味が増すため、グルメな老犬も喜んで食べてくれるでしょう。
さらに、人ではトマトに含まれるクエン酸が、胃の働きを活発にして食欲を促すともされており、食欲が落ち気味な老犬では嬉しい作用ですね。
与えるときは、完熟した赤い実の部分だけを使い、ヘタ・葉・茎・未熟な青い部分は与えないようにしてください。
また、皮は食べることができますが、消化しにくいことがあるため、消化機能が低下している老犬では湯むきしてから与えると安心です。
大葉(シソ)

大葉は青ジソの葉の部分を指す呼び名で、さわやかな香りが特徴の香味野菜です。
シソ特有の香り成分には、胃液の分泌を促して食欲を高めてくれる働きがあるため、食欲が低下した老犬にも取り入れやすいでしょう。
また、シソにはβ-カロテンやポリフェノールなどの抗酸化成分も含まれています。
特に赤シソには、赤紫色の色素成分であるアントシアニン系ポリフェノールが豊富に含まれており、健康維持を意識したい老犬には嬉しい!
与えるときは、青シソ・赤シソともに細かく刻み、少量をトッピングする程度にしましょう。嫌がる場合は無理に与える必要はありません。
生姜

生姜は、ジンゲロールやショウガオールなどの成分を含む香味野菜です。
これらの成分には抗酸化作用があるほか、血行を促す働きも知られており、寒さや加齢によって活動量が低下しやすい老犬の健康維持にも役立つでしょう。
また、生姜特有の香りや辛みは、食欲が低下しがちな老犬の食欲を促すサポートも期待できます。
与えるときは、生でも加熱したものでも問題ないですが、すりおろしたものをごく少量にとどめましょう。
生姜チューブを使用することもできますが、その場合は添加物に注意が必要です。
きのこ類

しいたけ、まいたけ、しめじ、えのきなど、市販の食用きのこであれば、老犬が食べても問題ありません。
きのこ類は、ビタミンB群やビタミンD、カリウム、食物繊維、β-グルカンなど、健康維持に役立つ栄養素を豊富に含んでいます。
特に、きのこ類に含まれるβ-グルカンは、体が本来持つ防御力を支える成分として知られており、免疫力が低下しがちな老犬は積極的に摂取したいところ。
また、しいたけやまいたけ、しめじなどは加熱すると香りとうま味が出やすく、食欲が落ちがちな老犬でも食べてくれやすいでしょう。
与えるときは、必ず加熱し、細かく刻んでから食べさせてあげてください。野生のきのこは中毒の危険があるため、必ず市販の食用きのこのみを使いましょう。
老犬に野菜を与えるときの注意点

老犬に野菜を与えるときは、注意してあげなければいけないこともあります。
加熱してやわらかくしてから与える

加熱が必要な野菜は、やわらかくなるよう加熱して、胃腸に負担がかからないようにしてあげましょう。
老犬は若い頃に比べて、噛む力や消化機能が低下しています。
生野菜は歯ごたえがある一方で、繊維が硬く胃腸に負担になることもあるため、基本的には茹でる・蒸すなどしてやわらかくしてから与えましょう。
細かく刻んだりすりつぶす

喉に詰まらせないように、粗みじん切りのように細かく刻んだり、すりつぶしてから与えましょう。
歯が少ない老犬や、飲み込む力が弱くなった犬では、大きめの野菜をそのまま飲み込んでしまうことがあります。
喉に詰まらせてしまえば、窒息してしまうこともあるため、細かく刻む、すりつぶす、ペースト状にするなど、食べやすい状態にしてあげることが大切です。
細かくすることで、消化の負担も軽減してあげられますよ。
与えすぎに注意する

老犬に野菜を与えるときは、少量にとどめましょう。
野菜には食物繊維やビタミン、ミネラルなど健康維持に役立つ成分が含まれていますが、たくさん与えればよいわけではありません。
与えすぎれば栄養バランスの偏りを招いたり、野菜でお腹がいっぱいになって主食が食べられないということも起こります。
通常は、犬が1日に必要なカロリーのうちの10%程度がおやつやトッピングの量です。
しかし、野菜はカロリーが低いものが多いため、10%分を与えようとすると量が多すぎてしまい、老犬の消化器に負担をかけてしまいます。
そのため、カロリーが低い野菜はカロリー換算ではなく、少量にとどめておきましょう。
持病がある老犬は獣医師に相談する

持病がある犬は事前に獣医師に相談してから与えると安心です。
野菜は老犬にとってメリットがある栄養素が豊富に含まれていますが、病気の種類や状態によっては控えたほうがいい栄養素も存在します。
特に、獣医師から栄養素の制限を受けている場合では、自己判断せずに必ず獣医師に相談してください。
老犬に与えてはいけない・注意が必要な野菜

人間では問題ない野菜でも、老犬にとっては中毒を起こすものもあるため、以下の野菜は絶対に与えないようにしてください。
- ネギ類(長ねぎ、玉ねぎ、ニラ、あさつき、わけぎ、エシャロット、らっきょうなど)
…犬は有機チオ硫酸化合物を分解する酵素がなく赤血球の破壊や中毒を起こす
- じゃがいもの芽や緑色の部分、ナスやトマトのヘタ
…ソラニンやチャコニンなどの自然毒素が多く含まれており、中毒を起こす
これらは、命に関わることもあります。
じゃがいもの芽やトマトのヘタなどを与えることはないと思いますが、生ごみをあさって食べられてしまったというケースは少なくありません。
生ごみの処理にも十分に注意しましょう。
また、万が一食べてしまった場合は、たとえ老犬が元気そうにしていても、動物病院に電話をして指示を仰いでくださいね。
老犬の野菜に関するQ&A

ここでは、老犬に野菜を与えるときに、よくある疑問について見ていきましょう。
Q1.老犬に野菜を毎日与えてもいい?
A.適量であれば、毎日与えても問題ありません。
原材料に野菜が使用されているドッグフードもあるように、野菜そのものが犬に悪いわけではありません。
かぼちゃやにんじん、キャベツなどを少量トッピングとして取り入れることで、食事に変化をつけることもできるでしょう。
ただし、野菜だけで必要な栄養を補うことはできません。主食である総合栄養食をしっかり食べてもらってくださいね。
Q2.生野菜を与えてもいい?
A.トマトやきゅうり、大葉や生姜などは生で与えることができます。
生のにんじんや大根なども、すりおろして与える分には問題ありません。
ただし、こうした野菜以外は、老犬では加熱してから与えましょう。
Q3.野菜ジュースを与えてもいい?
A.犬が食べられる野菜を100%使用したもので、なおかつ食塩や砂糖が使用されていないものであれば、少量を与えても問題ありません。
実際、水分補給のために、水で薄めた無塩のトマトジュースを老犬に与えている飼い主さんもいますよ。
ただし、与えすぎは栄養バランスの偏りや、下痢などを引き起こすこともあるため、少量にとどめておくことが大切です。
まとめ

老犬にとって野菜は、栄養を補うためだけの食材ではありません。
香りや甘み、食感の変化によって食事への興味を引き出したり、いつものフードに楽しみを加えたりできるのも、野菜を取り入れるメリットでしょう。
今回ご紹介した老犬におすすめの野菜を、上手に活用してみてくださいね。
ほかにも老犬におすすめの野菜はたくさんあるので、以下の記事もご覧ください。
















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