老犬が丸まって寝るのはなぜ?危険なサインの見分け方と対処法を解説

COLUMN

「老犬が丸まって寝ているけれど、寒いだけなのか、具合が悪いのかわからない…」
「いつもと寝方が違う気がして、病気のサインではないかと不安になる…」

このように愛犬の寝姿が普段と違うと、心配になりますよね。

老犬が丸まって寝るのは、寒さや安心感といった自然な理由が多いものの、体調不良が隠れている場合もあります。

本記事では、老犬が丸まって寝る理由と危険なサインの見分け方、家庭でできる対処法を解説します。

老犬が丸まって寝る理由とは?寒さや心理的な原因

老犬が丸まって寝るのには、日常の理由から体調不良まで複数の原因があります。

ここでは、丸まって寝る4つの原因を解説します。

理由①寒さから体温を守るため

老犬が丸まって寝る理由として多いのは、寒さから体温を守るためです。

老犬は筋肉量が減り、若いころより体温を保つ力が弱まる傾向があります。

人にはちょうどよい室温でも、愛犬は寒さを感じて体を丸めているケースも珍しくありません。

体を丸めると空気にふれる面積が減り、熱が逃げにくくなります。

寒くて丸まって寝ている場合は、鼻先をしっぽや前足にうずめていたり、温かい場所で眠っていたりするのが特徴です。

とくに、朝晩の冷え込む時間帯に丸まっているなら、寒さが理由の可能性が高いでしょう。

理由②野生時代からの名残で安心感を得るため

老犬が丸まって寝るのは、野生時代からの名残で安心感を得たいと考えている場合もあります。

犬は、野生では地面のくぼみなどで体を丸めて眠りますが、丸まるとお腹や首まわりを手足で包むことができ、外敵から身を守れるため、安心しやすい姿勢といえます。

寝床で落ち着いて丸まり、呼吸がゆったりしているなら、くつろいでいると考えてよいでしょう。

愛犬が落ち着く姿勢でゆったり眠っているときは、そっと見守ってあげてください。

理由③環境への不安やストレス

老犬が丸まって寝る理由には、環境への不安やストレスもあります。

不安やストレスが原因の場合、以下のような場面でよくみられます。

  • 引っ越しや家具の配置換えをしたとき
  • 家族構成や生活リズムが変化したとき
  • 来客があったとき
  • 工事や花火など大きな音がしたとき

このほか、不安を感じているときは、体に力が入ったり、細かく震えたりする場合も珍しくありません。

ただし、痛みや体調不良でも同じ様子が見られます。

環境の変化と丸まって寝るようになった時期が重なっているかが、原因を見分ける手がかりです。

愛犬が体を丸める前後になにがあったのかを把握して、不安やストレスになっている原因を早めに取り除いてあげましょう。

理由④体調不良

老犬が丸まって寝る理由には、体調不良が隠れていることも考えられます。

犬はお腹や背中、関節に痛みがあると、痛む部分をかばうように体を丸めることがあります。

呼吸が苦しいときに、楽な姿勢を探して丸まるケースも珍しくありません。

呼吸が速い、触ると痛がるなど、普段と違う様子が見られるときは、病気の可能性も考えられるため、動物病院への相談も検討してみてください。

老犬が丸まって寝るのは危険?具合が悪いときのサインと見分け方

老犬が丸まって寝るのは、必ずしも危険とは限りませんが、様子によっては体調不良のサインかもしれません。

ここでは、安心できる寝姿と注意したい寝姿の見分け方を解説します。

リラックスしているときの寝姿の特徴

老犬が丸まって寝ていても、体の力が抜けていれば、くつろいでいる可能性が高いでしょう。

リラックスしている寝姿は、背中や足の力が抜け、やわらかく丸まっているのが特徴です。

呼吸はゆったりと一定で、お腹がゆっくり上下します。

触れても嫌がらず、名前を呼ぶと目を開けたり、しっぽを動かしたりします。

いつも通りのくつろいだ表情なら、リラックスして眠っているので、そっと見守ってあげてください。

体を丸めて固まっている・震えている場合は要注意

老犬が体を丸めて固まっている、または震えている場合は、体調不良の可能性があるため要注意です。

痛みや苦しさがあると、体に力が入り、丸まったまま動けなくなる犬もいます。

以下のような様子が見られる場合は、体調不良を疑いましょう。

  • 触れると体がかたく、こわばっている
  • 小刻みに震えている
  • 触ろうとすると嫌がる、または鳴く
  • お腹や足をかばうように丸まっている

お腹や足に痛みがあるときは、とくに体を固く丸めるケースが少なくありません。

寒さが原因なら暖めると震えが止まり、体の力が抜けていく傾向があります。

暖めても体の震えや固さが続くなら、体調不良を疑い、動物病院への受診をおすすめします。

丸まって寝る以外に確認したい呼吸の乱れやその他の異変

老犬が丸まって寝るときは、呼吸の乱れやその他の異変がないかもあわせて確認することが大切です。

呼吸が苦しいと、楽な姿勢を探して丸まる場合もあります。

寝姿だけでなく、以下のような様子の変化がある場合は、注意が必要です。

  • 睡眠中の呼吸が速い
  • 口を開けてハアハアと息をしている
  • お腹が激しく上下している
  • 食欲や元気がなく、寝床を何度も変える

犬の安静時の呼吸数は、1分間に10~35回程度(※1)が目安とされています。

寝ている間に1分間の呼吸数を数えてメモしておくと、愛犬の体調不良の早期発見につながります。

老犬の呼吸が早い原因と対処法とは?寝ている時の異常や受診の目安を解説

愛犬の寝姿が気になるときの対処法と環境づくり

老犬が丸まって寝る姿が気になるときは、室内環境の見直しをおすすめします。

ここでは、愛犬が安心して眠るための環境づくりと、受診の目安を解説します。

老犬が負担なく眠れるように室温や寝床を見直す

老犬が寒さや体の痛みから丸まって寝ている場合、負担なく眠れるように室温や寝床を見直してみましょう。

老犬は体温を保つ力が弱いため、寒さを感じやすい犬もいます。

また、硬すぎる寝床や沈み込みすぎる寝床は、関節に負担をかける場合があります。

見直したいポイントは、以下のとおりです。

  • 暑すぎず寒すぎない室温に保つ
  • 床の冷気を防ぐ毛布やマットを敷く
  • 体が沈み込みすぎないクッションを選ぶ
  • すきま風や直射日光の当たらない場所に寝床を置く

環境を整えたあとも、寝姿や日常の様子に変化がないか、こまめに観察しておきましょう。

静かで落ち着ける空間を用意する

老犬が丸まって寝ている原因が不安やストレスの場合、静かで落ち着ける空間を用意することが大切です。

人の出入りが多い場所やテレビの近くを避け、壁に囲まれた部屋の隅に寝床を置くと、落ち着いて休めます。

また、寝床には愛犬がいつも使っているマットやベッドを設置して、自分のニオイがついた安心できる場所にすることも欠かせません。

愛犬が寝ているときは、触ったり声をかけたりせず、ゆっくり休ませてあげましょう。

異変を感じたら早めに動物病院へ相談する

老犬が丸まって寝る姿に異変を感じたら、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。

犬は痛みや苦しさを隠すことがあり、家庭だけで原因を見極めるのは難しいケースが少なくありません。

たとえば、室温を上げても丸まって震えていたり、極端に触られるのを嫌がったりする場合は、体調不良が疑われます。

受診の際は、寝姿や呼吸の様子をスマートフォンで撮影して獣医師に見せると、状況が伝わりやすくなりますよ。

気になる様子があれば、ためらわずに相談してみてください。

まとめ|老犬が丸まって寝るときは普段との違いに注目しよう

老犬が丸まって寝る姿は、自然な行動の場合もあれば、体調不良のサインの場合もあります。

  • 寒さや安心感、不安から丸まって寝ることがある
  • 体の力が抜けていれば、くつろいでいるサイン
  • 固まっている、震えている様子は体調不良を疑う
  • 異変が続くときは動物病院へ相談する

普段の寝姿を知っておくと、小さな違いにも気づけます。

愛犬が安心して眠れるよう、日々の様子を見守ってあげましょう。

<参考文献>
※1:日本動物医療センター「犬の呼吸が速い!知っておきたいこと」

シニア犬が寝てばかりなのはなぜ?原因からサポート方法まで解説

さかもとはるか

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元犬の訓練士・ペットライター 犬のしつけ・ケア・グッズ紹介などを中心に、現場経験を活かした記事制作が得意。 愛犬・愛猫・デグーたちと暮らし、ペットとの暮らし...

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