老犬に合うガムの選び方4つ!安全に与えるための注意点も解説
老犬にガムを与えようと思っても、さまざまな種類が販売されていてどれを選んだらいいか悩んでしまいますね。
犬用ガムは、歯の健康維持やストレス解消などに役立つアイテムですが、老犬に与える場合は選び方にも注意が必要です。
この記事では、老犬に合うガムの選び方や安全な与え方の注意点を犬の管理栄養士が解説します。
老犬にもガムは必要?必要ではないが口腔ケアやストレス解消にも役立つ

結論から言ってしまうと、老犬にガムは必ずしも必要なものではありません。
しかし、ガムは口腔ケアの補助やストレス解消などに役立つアイテムです。
犬にとって噛むことは自然な行動のひとつで、噛む欲求を満たすことでストレスの軽減や気分転換につながります。
また、デンタルケアを目的に設計されたガム(VOHC認定マーク付きなど)には、噛むことで歯の表面に付着した歯垢を落としたり、蓄積を抑えたりする効果が認められているものもあります。
もちろん、ガムだけで十分な口腔ケアができるわけではなく、基本は歯ブラシによる歯磨きが必要ですが、愛犬に合ったガムを上手に取り入れることで、毎日のケアや楽しみの幅を広げられるでしょう。
老犬に合ったガムの選び方4つ

犬用ガムは、噛むことを楽しむおやつタイプや歯垢除去を目的とした歯磨きタイプがあり、形状や硬さ、原材料も製品によってさまざまです。
老犬向けに作られたシニア用のガムも販売されていますが、シニア用だからといって愛犬に合うとは限りません。
ここでは、老犬に合ったガムの選び方を見ていきましょう。
①歯や顎に負担をかけにくい硬さを選ぶ
老犬には、歯や顎に負担をかけにくい、適度なやわらかさと弾力のあるガムを選びましょう。
硬すぎるガム(牛皮の結びガム、骨、蹄、硬質プラスチック系など)は、噛んだときに歯が欠けたり、折れたりする可能性があります。
特に老犬では、歯周病が進行していることもあるため注意が必要です。
ガムの硬さは、爪で押したときに跡がつくか、指で押したときに適度に変形するかなどを目安にするとよいでしょう。
②口の大きさにあったサイズを選ぶ
老犬のガムは、口の大きさや体格に合ったサイズを選びましょう。
大きすぎるガムは丸飲みによる喉詰まりなどの危険があるほか、歯やあごに負担がかかりやすくなります。
一般的に、棒状のガムでは、犬が横向きにくわえたときに両端が2〜3cm程度はみ出す長さがひとつの目安です。
まずはパッケージに記載された対象体重や推奨サイズを確認してください。
③噛みやすく歯に当たりやすい形状を選ぶ
老犬のガムは、噛みやすさに加えて、噛んだときに歯の表面にしっかり当たる形状のものがおすすめです。
犬用ガムには、棒状や表面に溝や凹凸があるもの、ねじれている形状など、さまざまな形があります。
デンタルケアを目的としたガムを選ぶ場合は、噛んだときに歯が入り込むような、歯垢を取り除きやすくする工夫が施されているものを選ぶといいでしょう。
④原材料を確認して選ぶ
老犬に与えるガムは、原材料や1本あたりのカロリーも確認しておきましょう。
犬用ガムには、肉類や穀類、でんぷんなど、さまざまな原材料が使用されています。
食物アレルギーがある老犬では、アレルゲンとなる食材が含まれていないか確認することが大切です。
また、獣医師から栄養制限を指示されている場合は、事前に獣医師に確認してから与えるようにしてください。
老犬にガムを与えるのを控えるべきケース

ガムは、口腔ケアの補助やストレス解消に役立ちますが、老犬の状態によっては与えないほうがいい場合もあります。
与えることで体の負担となってしまったり、思わぬ事故につながることもあるため、注意が必要です。
ここでは、老犬にガムを与えることを控えるべきケースを見ていきましょう。
歯がぐらついていたり歯茎に炎症がある

歯がぐらついていたり、歯茎が赤く腫れていたりする老犬には、ガムを与えるのを控えましょう。
こうした症状は、歯周病などの口腔トラブルが起きているサインです。
特に老犬は歯周病が進行していることも多く、歯を支える組織が破壊されて歯がぐらついたり、噛んだときに痛みを感じることも珍しくありません。
そのような状態でガムを噛ませると、痛みを強めたり出血を引き起こすことがあります。
また、口臭が強くなった、片側の歯だけで噛む、食べ物を口から落とすといった変化も口腔トラブルのサインとして見られます。
これらの症状がある場合は、ガムでケアしようとせず、まずは動物病院を受診しましょう。
ガムをうまく噛めず丸飲みしてしまう

ガムをうまく噛めずに丸飲みしてしまう老犬は、喉に詰まらせてしまったり、消化管閉塞などの事故につながるリスクが高まります。
実際、2008年にアメリカで発表された研究では、犬用デンタルガムによって食道閉塞を起こした31頭の症例が報告されています。
報告された犬の年齢は生後6か月〜14.5歳で、こうした事故は老犬に限らず起こり得るため、うまくガムを噛めなくなっている老犬では特に注意が必要です。
老犬にガムを与えるときの注意点

老犬にガムを与えるときは、選び方だけでなく与え方にも配慮してあげなければいけません。
ここでは、老犬にガムを与えるときの注意点を解説します。
必ず見守りながら与える

老犬にガムを与えるときは、必ずそばで見守るようにしましょう。
ガムを食べている最中は、喉に詰まらせるなどの危険があります。
ガムを与えたまま留守番させたり、その場から離れることのないようにしてください。
小さくなったガムは取り上げる

ガムを噛み進めて、一度に飲み込めるほど小さくなった場合は、取り上げるようにしましょう。
犬用ガムは、最初は十分な長さがあっても、噛み進めるうちに短くなり、残った部分を丸ごと飲み込んでしまうことがあります。
もちろん、犬用ガムには最後まで食べきることを想定した製品もあるため、必ず取り上げなければいけないというわけではありません。
取り上げるべきかそのまま与えることを想定しているか、パッケージに記載されている使用上の注意をしっかり確認してください。
また、無理に取り上げようとすると、慌てて飲み込んでしまう可能性もあります。
普段から「ちょうだい」などの合図で口にくわえたものを離せるようにしておくと安心です。
与えすぎず適切な量を守る

老犬にガムを与える際は、パッケージに記載された給与量を守り、与えすぎないようにしてください。
犬用ガムはおやつの一種です。与えすぎれば、栄養の偏りや肥満を招く原因にもなりかねません。
また、与えたガムのカロリー分、主食を減らすなどして、1日の総摂取カロリーが過剰にならないように調整することも大切です。
基本的に、ガムを含むおやつの量は、その犬が1日に必要な摂取カロリーの10%程度(多くても20%以内まで)が目安なので、主食を減らしすぎないように注意しましょう。
まとめ

犬用ガムは「シニア用」と表示されていれば安心というわけではなく、今の愛犬に合っているかどうかが重要です。
ずっと食べていて食べ慣れているガムでも、年齢とともに合わなくなることがあるため、定期的に見直してあげましょう。
また、ガムは必ず与えなければいけないものでもありません。
デンタルケアやストレス解消はほかの方法でも可能なため、噛むことが難しい場合は無理に与えようとせず、愛犬の安全を第一に考えてあげましょう。

















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