老犬でも入れるペット保険はある?年齢制限から加入条件、選び方まで解説

COLUMN

「病院通いが増えてきたけれど、今からでも入れる保険はあるのかな?」
「14歳の愛犬でも入れる保険はある?」

このように、ペット保険について迷うママさんパパさんは多いのではないでしょうか。

愛犬が老犬になってからでも新しく加入できるペット保険は存在します。

家計への金銭的負担を減らし、愛犬に最善の治療を受けさせるためにも、保険のルールを知っておくことが不可欠です。

この記事では、老犬でも入れる保険の年齢制限や加入条件から、失敗しないプランの選び方までを解説します。

老犬にペット保険は必要?加入するメリット・デメリット

愛犬がシニア期に入ると、病院へ通う回数が増える傾向にあり、ペット保険に加入すべきか迷うママさんパパさんは多いはずです。

高齢になると通院や入院のリスクが高まり、予想以上の医療費がかかるケースもあるため、愛犬の医療費の準備に不安がある方は、ペット保険に加入したほうがよいでしょう。

ここからは、シニア期に増える医療費の現実と、老犬が保険を利用するメリットとデメリットを解説します。

シニア期に増える病気と治療費の現実

老犬になると免疫力が低下し、さまざまな病気やケガのリスクが高まります。

とくに注意したいのは、生涯にわたり長期の治療が必要になる病気です。

シニア犬に発症しやすい病気と、治療費の目安を以下の表にまとめました。

シニア犬に多い病気 治療内容の例 治療費の目安
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症) 定期的な通院と毎日の投薬治療 月額1万円から2万円程度
悪性腫瘍(ガン) 腫瘍の摘出手術や抗がん剤治療 1回数万円から数十万円
関節炎などの運動器疾患 レーザー治療や鎮痛剤の処方 1回数千円から数万円

表からわかるように、手術や長期の通院は医療費が高額になります。(※1)

愛犬に最善の治療を受けさせるためにも、現実的な金銭的負担を把握し、いざとなったら治療を受けられるかどうか確認しておくことが大切です。

老犬がペット保険に入るメリット・デメリット

ペット保険は医療費の負担を減らせる一方で、マイナス面も存在します。

保険への加入を考える際には、メリットとデメリットを比較し、本当に保険が必要かどうか検討してみましょう。

老犬がペット保険を利用するメリットとデメリットは以下のとおりです。

【メリット】

  • 高額になる手術費や通院費の金銭的負担を減らせる
  • 費用の心配をなくし、愛犬の治療の選択肢を広げられる
  • 窓口精算に対応していれば、動物病院での支払いが楽になる

【デメリット】

  • 年齢が上がるにつれて、毎月の保険料の負担が増加する
  • 若い犬と比較して、新規加入できる保険のプランが限られる
  • すでに発症している持病は補償の対象外となるケースが多い

ペット保険は医療費の支払いの負担を減らせる一方で、毎月保険料の支払いが発生します。

そのため、治療費の自己負担額と保険料のバランスを計算して、愛犬の年齢や健康状態に合わせて保険が必要かどうか見極めてみてください

老犬でも入れるペット保険はある?年齢制限と加入条件

愛犬が老犬になってからでも、新しく加入できるペット保険は存在します。

しかし、若い犬と比べて条件が厳しくなるため、検討する際は注意が必要です。

ここからは、老犬でも入れるペット保険の一般的な年齢制限と、加入時の条件について解説します。

一般的なペット保険のボーダーラインは8歳から10歳

病気やケガのリスクが高まるシニア期は、保険会社の負担が増える傾向にあり、新規加入できる年齢に上限を設けているケースが多くあります。

一般的な年齢制限の目安を以下の表にまとめました。

犬の年齢層 加入プランの選択肢
7歳まで 多くの保険プランから自由に選べる
8歳から10歳 新規で加入できるプランが限定され始める
11歳以上 新しく加入できる保険がかなり少なくなる

多くの選択肢から愛犬に合うペット保険を探したいという方は、早めに加入の検討をする必要があります。

また、元保護犬などでお迎え時に正確な年齢がわからない場合でも、動物病院で「推定年齢」を診断してもらえば加入できる場合がほとんどです。

愛犬の年齢に不安がある方も、まずは一度確認してみましょう。

シニア犬は何歳から?犬種別の目安と老化サイン・フード切り替え時期を徹底解説

年齢上限がないペット保険もある

老犬

加入のボーダーラインを過ぎた老犬でも、入れる保険はあります。

一部の会社では、新規加入の年齢上限を撤廃したプランを用意しており、満11歳を超えた愛犬でも健康状態に問題がなければ加入できます。

ただし、シニア向けのプランは、若いころと比べて保険料が割高です。

また、通院は対象外で手術のみ補償するなど、内容が限定されるケースもあります。

毎月の出費と補償のバランスを確認し、愛犬に合ったプランを探してみてください。

持病がある場合は加入できない可能性がある

エリザベスカラーをする老犬

年齢の条件を満たしていても、病歴によって加入を断られるケースがあります。

保険加入の際には、愛犬の健康状態や持病を正しく告知しなければなりません。

持病がある愛犬が加入する際の注意点は以下のとおりです。

  • すでに発症している病気の治療費は補償の対象外になる
  • 特定の病気や部位を除外する条件付きで契約できることがある
  • ウソの申告をすると契約解除や保険金返還のペナルティを受ける

告知義務違反が発覚すると、保険料が支払われなくなったり、契約解除となったりする恐れがあります。

告知漏れによるトラブルを防ぐためにも、加入前に過去の診療明細を準備したり、獣医師に正確な病状を確認したりして、正しい情報を保険会社へ伝えましょう

老犬向けペット保険の選び方|失敗しない比較ポイント4つ

老犬に合うペット保険を探す際は、補償内容や使い勝手を細かく確認する必要があります。

ここからは、老犬向けペット保険の失敗しない比較ポイントを4つ紹介します。

①老犬に多い「通院」をしっかりカバーできるかどうか

老犬向けの保険を選ぶ際は、通院治療への対応を手厚くしているプランをおすすめします。

シニア期は、心臓病や腎臓病などの慢性的な病気にかかりやすくなり、毎月の薬代や定期検査の費用が長期間にわたってかかる可能性が高くなります。

ペット保険を選ぶ際には、通院の補償回数に制限がないかや、1日あたりの支払い限度額がいくらかを事前に確認してみてください

補償回数に制限があると、頻繁な通院が必要になった際に自己負担額が増える場合があります。

愛犬が継続的な治療を必要とした場合に備えて、通院補償が充実した保険を選びましょう。

②保険料の上昇の幅が大きいかどうか

ペット保険を比較する際は、高齢期の保険料を必ずチェックしておきましょう。

多くの保険会社では、愛犬の年齢が上がるにつれて毎月の保険料も高くなります。

年齢ごとの保険料の上がり方は、毎年値上がりするタイプと一定年齢で定額になるタイプの2種類にわかれています

一定年齢で定額になる保険であれば、愛犬がシニア期に入ったときの保険料の負担を軽減できるでしょう。

シニア期は医療費以外の出費も増えるため、無理なく払い続けられるプランを選ぶことが大切です。

③窓口精算ができるかどうか

保険金の請求方法として、窓口精算に対応しているかどうかも確認しておくべきポイントです。

窓口精算であれば、動物病院の窓口で保険証を提示するだけで、自己負担分のみの支払いで完了します

後日請求のプランを選ぶと、動物病院で治療費の全額をいったん立て替える必要があります。

一時的な家計への負担が発生するだけでなく、後日保険会社へ明細書や請求書を送る手間もかかる点がデメリットといえるでしょう。

面倒な作業を省きたいママさんパパさんには、窓口精算ができる保険をおすすめします。

④補償範囲が広いかどうか

加入を検討している保険が、どこまでの病気や治療をカバーしているか確認しましょう。

保険会社やプランによって、補償の対象外となる病気やケガが細かく設定されています。

たとえば、老犬に多い歯科治療やパテラなどの関節疾患は、保険によって補償の可否が分かれるため注意が必要です。

また、病気やケガの治療ではない以下の項目は、基本的にどのペット保険でも補償の対象外となります。

  • サプリメント代や療法食の購入費用
  • ワクチン接種やノミ・マダニなどの予防薬の費用

なかでも老犬が発症するケースが多い心臓病や腫瘍、関節疾患などの病気が、補償に含まれるか見ておく必要があります

愛犬の犬種で発症する確率が高い病気も考慮しながら、納得のいく補償内容のプランを見つけてください。

老犬でペット保険への加入を考えている人によくある3つの疑問

老犬のペット保険選びは、年齢や健康状態などの条件が複雑に絡み合います。

そのため、本当に加入できるのか不安に感じるママさんパパさんも多いのではないでしょうか。

ここからは、老犬でペット保険への加入を考えている人によくある3つの疑問に回答します。

Q. 通院中の老犬でも保険に加入できますか?

通院中の老犬でも保険に加入できる可能性はあります。

ただし、健康状態の審査において、条件付きの契約になるのが一般的です。

条件付きの契約となる例は以下のとおりです。

  • 現在治療している病気は補償の対象外になる
  • 特定の臓器に関する病気はすべて補償されない
  • 完治してから一定期間が経過するまで加入を断られる

加入の審査基準は保険会社によって異なります。

事前に複数の保険会社へ相談し、愛犬が加入できるか確認してみてください。

Q. 老犬でも今加入しているペット保険から乗り換えは可能ですか?

新しい保険会社の加入条件を満たしていれば、乗り換えることは可能です。

しかし、シニア期の乗り換えにはいくつか気をつけるべきポイントがあります。

注意点 具体的なリスク
新規加入の審査がある 現在の持病が補償の対象外になる可能性がある
待機期間が発生する 新しい保険が適用されるまで無保険の状態になる
保険料の金額が変わる 年齢を重ねているため毎月の支払い額が増える

乗り換えによって、以前よりも補償内容が悪くなるケースも少なくありません

現在のプランとしっかり比較して、慎重に判断しましょう。

Q. 老犬になると保険料は毎年上がり続けますか?

保険料が毎年上がり続けるかどうかは、契約するプランの仕組みによります。

保険料は加齢にともなって毎年少しずつ上がるプランと、ある一定の年齢に達すると、それ以降は定額になるプランがあります。

一定の年齢になると保険料が定額になるプランであれば、愛犬がシニア期に入ったときに金銭的な負担を軽減できるでしょう。

まとめ|老犬のペット保険は年齢や持病を考慮して早めに検討しよう

老犬になると免疫力が低下し、思わぬ病気やケガで高額な医療費がかかるケースも少なくありません。

高額な治療費への不安を減らすためには、ペット保険への加入も選択肢の1つといえます。

  • シニア期の手術や長期の通院は医療費が高額になる
  • 一般的な保険の新規加入のボーダーラインは8歳から10歳
  • すでに発症している持病は補償の対象外になるケースが多い
  • 通院補償の充実度や窓口精算ができるかどうかを比較する
  • 選択肢が狭まる年齢制限を超える前に、早めに加入を検討する

治療費の自己負担額と毎月の保険料のバランスを計算して、愛犬に合った無理のないプランを見極めることが大切です。

いざというときにしっかりと治療を受けられるよう、早めの備えを検討してみてくださいね。

<参考文献>

※1:アニコム ホールディングス株式会社「家庭どうぶつ白書2025」

老犬に健康診断は必要?頻度や分かる病気を獣医師が解説

さかもとはるか

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元犬の訓練士・ペットライター 犬のしつけ・ケア・グッズ紹介などを中心に、現場経験を活かした記事制作が得意。 愛犬・愛猫・デグーたちと暮らし、ペットとの暮らし...

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