老犬を外飼いから室内飼いにするメリットとは?手順から注意点まで解説

COLUMN

「外で飼っている老犬が、最近は暑さや寒さにこたえているようで心配…」
「外飼いから室内飼いに変えたいけれど、どう進めればいい?」

愛犬を室内飼いにするか迷っているママさんパパさんもいるのではないでしょうか。

老犬は体温を調節する力や免疫力が落ち、外での暮らしが負担になる場合があります。

そのまま外で過ごし続けると、負担が積み重なり、体調を崩す原因になりかねません。

本記事では、元犬の訓練士である私が老犬を外飼いから室内飼いにするメリットや手順、注意点を解説します。

愛犬を室内飼いに移行しようと考えている方は、ぜひご覧ください。

老犬を外飼いから室内飼いにする4つのメリット

飼育環境は、犬の寿命や健康にかかわります。

外で元気に過ごしてきた老犬でも、年齢とともに体の機能は少しずつ落ちるため、環境の見直しが大切です。

ここでは、室内で暮らすと得られる4つのメリットを解説します。

メリット①気温の変化が少なく、体への負担を減らせる

老犬を外飼いから室内飼いにすると、気温の変化が少なくなり、体への負担を減らせます。

老犬は若い頃と比べて体温を調節する力が落ちており、暑さや寒さの影響を受けやすいといえるでしょう。

外では気温を選べませんが、室内ならママさんパパさんが温度を調整できます。

季節 外飼いの場合 室内飼いの場合
夏 暑さによって熱中症のおそれがある エアコンで室温を調整できる
冬 寒さによって低体温症のおそれがある 暖かい場所で体を休められる

室内であれば季節を問わず穏やかな環境を保てるため、体力の消耗を抑えられます。

メリット②ノミ・ダニや感染症のリスクを下げられる

外から室内に移行すると、ノミ・ダニや感染症にかかるリスクを下げられます。

老犬は免疫力が落ちるため、若いころなら防げた病原体にも体が負けてしまう場合があります。

屋外は、ノミ・ダニが地面や草むらに潜んでおり、体へ付着しやすい環境です。

また、ほかの動物のフンや土に触れやすいため、感染症のリスクも高くなるでしょう。

室内は病原体と触れる機会が減るため、健康を守れるのがメリットです。

メリット③病気の早期発見や介護がしやすい

老犬が室内で暮らすようになると、毎日の様子を近くで見守れるため、病気の早期発見や介護につながります。

外飼いでは、犬の姿を見る時間が限られがちです。

食事の量や歩き方、呼吸の様子といった小さな変化を、見逃すケースも少なくありません。

室内なら、一緒に過ごす時間が長くなるため、立ち上がり方や水を飲む量などの小さな変化に気付けるでしょう。

また、老犬の介護が必要になったときも、食事やトイレの世話を近くで続けられます。

メリット④脱走・盗難・近隣トラブルを防げる

愛犬が室内で暮らすようになると、脱走・盗難・近隣トラブルの心配も減らせるでしょう。

屋外で起こりやすいおもなトラブルは、次のとおりです。

  • 首輪が外れたり、囲いのすき間から出たりして、迷子や事故につながる
  • 盗難・連れ去りのリスクが高くなる
  • 吠え声やニオイが、近所の迷惑になる場合がある

室内なら外からの接触が減り、吠え声やニオイも外に届きにくくなります。

愛犬を守るためにも、室内飼いを検討してみてください。

老犬を外飼いから室内飼いへ移行するタイミングと手順

外飼いから室内飼いへの移行は、準備を整えてから進めると愛犬の負担を抑えられます。

ここでは、切り替えのタイミングと4つの手順を解説します。

室内飼いへ切り替えたいタイミング

老犬を外飼いから室内飼いへ切り替えたいタイミングは、シニア期に入ったときと、体調に変化が見られたときです。

犬は一般的に7歳頃になるとシニア期に入るとされています。

シニア期に入ると、体温調節機能や免疫力などが落ち始め、外での暮らしが負担になりかねません。

また、食欲や歩き方、呼吸の様子がいつもと違う場合は、体調を崩している可能性があります。

外飼いで様子を見続けるうちに、症状が進んでしまう場合もあるため、体調の変化に気付いたら室内飼いへの移行を考えましょう。

手順①まずは獣医師に相談する

老犬を外飼いから室内飼いへ移行する前に、まずは獣医師に相談することをおすすめします。

老犬は見た目が元気でも、体に不調を抱えている場合があります。

持病や足腰の状態によって、室内での過ごし方や気をつけたい点も変わってくるでしょう。

獣医師には、これまで外で暮らしてきたことや最近の食欲、歩き方などを伝えると、移行の進め方を具体的に相談しやすくなります。

相談の結果をもとに、無理のない計画を立てることが大切です。

手順②トイレは失敗する前提で、環境を整える

老犬を室内飼いにするときは、トイレの失敗を前提に環境を整えましょう。

外で排泄してきた犬にとって、室内のトイレは初めての場所なので、失敗も増える傾向にあります。

トイレの失敗にも慌てないための準備のポイントは、次のとおりです。

  • トイレの場所は、愛犬が休む場所から少し離れた位置に決める
  • トイレシーツを広めに敷き詰める
  • 床には、汚れをすぐ拭き取れる撥水マットなどを敷く
  • 消臭剤などの掃除道具を準備する

老犬がトイレを覚えるのには、子犬のときよりも時間がかかります。

まずは環境を整えて、トイレトレーニングを根気強く続けましょう。

シニア犬のトイレトレーニング|室内への移行方法から失敗対策まで解説

手順③玄関など、中間的な飼い方から始める

外での生活が長い老犬は、室内飼いを始める前に玄関などの中間的な場所から練習する方法がおすすめです。

いきなり部屋の中での生活をスタートすると、環境の変化に戸惑う犬もいます。

とくに長く外飼いしていた老犬は、新しい環境にストレスを感じるおそれがあります。

玄関は屋外と室内の間にあり、外の空気やニオイに近い場所で、外の環境との違いが小さいため、落ち着いて過ごせる可能性が高くなります。

玄関に慣れたら、愛犬の様子を見ながら少しずつ室内へ移動していくと、負担を軽減できます。

手順④短時間から室内で暮らすことに慣らす

老犬を室内で暮らすことに慣らすには、短時間から始めるのがポイントです。

長い時間を室内で過ごすと、疲れやストレスがたまる場合があります。

まずは、ママさんパパさんがそばにいる状態で、食後のくつろぐ時間など、犬が落ち着いている時間に始めましょう。

落ち着いて過ごせたら、室内にいる時間を少しずつ延ばします。

室内で眠れるぐらいリラックスできたら、本格的に室内飼いへ切り替えてください。

室内への移行は、愛犬のペースに合わせて進めましょう。

老犬を外飼いから室内飼いにするときの2つの注意点

老犬を室内へ移すときは、犬の気持ちに寄り添う配慮が欠かせません。

ここでは、移行時に気をつけたい2つの注意点を解説します。

環境の変化によるストレスを軽減する

老犬を外飼いから室内飼いにするときは、環境の変化によるストレスに配慮しましょう。

長く外で暮らしてきた犬は、室内の音やニオイ、人の動きに戸惑う場合があります。

体力の落ちた老犬は、ストレスが体調にも影響しかねません。

次のようなサインが見られたら、移行のペースを落とすことをおすすめします。

  • 落ち着きなく歩き回る、吠える
  • 食欲が落ちる
  • 震える、物陰に隠れる

ストレスサインがみられたときは、室内で過ごす時間を短くしたり、玄関から練習したりして様子を見ましょう。

愛犬が落ち着ける居場所を用意する

座っている老犬

老犬が室内で安心して過ごすには、落ち着ける居場所を用意することが大切です。

安心できる場所があると、新しい環境に慣れるまでの不安が和らぎます。

居場所づくりのポイントは、次のとおりです。

  • 人の出入りが多い場所を避け、部屋の隅など静かな場所に寝床を置く
  • 夏は涼しく、冬は暖かい場所を選ぶ
  • 外で使っていたベッドやマットを置く

愛犬が少しでも落ち着いて過ごせるように、工夫してみてください。

老犬が安心して暮らせる部屋作り|安全性と快適性を高める対策とは?

まとめ|老犬の外飼いは愛犬の状態に合わせて見直そう

老犬の外飼いは、年齢による体の変化に合わせて見直すことが大切です。

室内飼いに切り替えると、次のメリットがあります。

  • 気温の変化が少なく、体への負担を減らせる
  • ノミ・ダニや感染症のリスクを下げられる
  • 病気の早期発見や介護につながる
  • 脱走・盗難・近隣トラブルを防げる

移行するときは、まず獣医師に相談し、玄関から短時間ずつ慣らしていきましょう。

愛犬の年齢や体調に合った環境を選び、穏やかな毎日を過ごせるようにしてあげてください。

さかもとはるか

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元犬の訓練士・ペットライター 犬のしつけ・ケア・グッズ紹介などを中心に、現場経験を活かした記事制作が得意。 愛犬・愛猫・デグーたちと暮らし、ペットとの暮らし...

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